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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-A古代遺失物管理部・機動六課〜Standby〜
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提案してきたのだ』
(チッ。余計な真似を。完全に嫌がらせだな)
調査官の職務の1つである監査役として機動六課に参加すると、戦力として機動六課に協力することが不可能となる。調査官はあくまで事務仕事一貫。公平・公正を旨とする立場上、出向先の部隊に利となる行動は取れない。たとえ部隊にどれだけの危機が振りかかろうとも、だ。
(端から参加できずとも後で何かと理由を付けて戦力として協力しようと考えていたが、調査官として参加したら最後、解散するその時まで戦闘行為が一切取れない・・・! 俺がプライソンと衝突するのを妨害するつもりか・・・? リアンシェルトの狙いはなんだ・・・!?)
ギリッと奥歯を噛みしめるルシリオン。しかし「ルシリオン・セインテスト一等空尉、確かに拝命いたしました」リアンシェルトが裏で手を引いている任務を受けることを承諾した。その理由は2つ。1つは、彼の知られたくない秘密をチーム海鳴に知らされたくないため。そしてもう1つは、自分の戦力を頼りにしなくともチーム海鳴はきっと事件を乗り越えたれる、そう信じたから。
(ま、レーゼフェアが出て来たらさすがにルールを破ることになるがな・・・)
こうしてルシリオンは、ただ事件の経緯を見ている事しか出来ないという不自由な中、機動六課と運命を共にすることとなった。
†††Sideルシリオン†††
特務調査官として、来月4月から稼働する機動六課に出向することになったことを部隊長となるはやてに伝えるため、ミッドへ降りるために次元港へ向かうことにした。通信で済ませば良いようなものだが、仮にもはやての夢である部隊へ参加するというものだし、直接顔を合わせて伝える方が喜んでもらえそうだ。
はやてがどんなリアクションをするか考えながら歩いて、すれ違いざまの局員たちからの「お疲れ様です!」に、「お疲れ様です」と応じつつ廊下を進む中・・・
「すげぇ、調査官の制服着てる人と初めて会えたぜ・・・」
「ほら、最年少で、しかも試験を1発合格したっていう・・・」
「ルシリオン・セインテスト一尉だよ」
「あの有名なチーム海鳴の1人だったって人だろ昔?」
「魔導師ランクも空戦SSって・・・。エリート街道まっしぐら過ぎだろ」
エントランスに辿り着くまでにそう言った類のヒソヒソ話が耳に入ってきた。調査官は本局に8人、5つの支局に2人ずつで10人、計18人と言った少人数しか居ない所為だろう。誰も好きこのんで査察官・監査官・監察官全ての職務を一手にこなさなければならないクソ忙しく面倒な調査官にはなりたくないから、その人数が少ない・・・と、最近知った。
「あ、マイスター?」
アイリとの待ち合わせ場所だったメインエントランス近くの待合ロビーに着くと、アイリを捜すまでもなく声
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