暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-A古代遺失物管理部・機動六課〜Standby〜
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が文句もなくひたすら権威の円卓に従っているのは、彼が想うチーム海鳴――己の命と同価値としている親友たちの身の安全のためだ。

(ペナルティ、ね・・・。俺の首輪を改めて締め直すつもりか・・・。失敗したらどうせ俺の真実をはやて達にでもバラすとでも言うんだろう・・・?)

ルシリオンが権威の円卓に下る条件として上げたのは6項目。夜天の主・八神はやてと守護騎士ら八神家を罪に問わない事。八神家が“闇の書”の関係者であったという事実を時空管理局・次元世界全てに公表しない事。管理局に入った彼女たちを犯罪者扱いせずに、管理局に務める同士として接する事。
“闇の書”事件の解決に協力してくれたチーム海鳴の人事を円卓の都合がいいように操らない事。彼がテスタメントだという事実を時空管理局・次元世界・関係者全てに漏らさない事。テスタメントとして手に入れたロストロギア・“ジュエルシード”の所持を認める事。
その条件を円卓が守っている限り、ルシリオンに自由はない。その分、チーム海鳴はそれぞれが決めた進路を進むことが出来る、というものだ。

「データを。調査官になりたての私に合った楽な仕事であることを祈るばかりです」

ルシリオンの手元にモニターが展開され、彼が調査官としての初仕事となる任務内容が表示された。彼の眉がピクリと僅かに動き、「機動六課・・・」彼にとって決して他人事ではない部隊名を口にした。
古代遺失物管理部。ロストロギア関連を専門とする部署で、ロストロギアの捜索や関連する事件・事故の対策・対応、保管などと言った任務を主としている。すでに一課から五課までが稼働しているため、六課となる。

『君の家族である八神はやて二等陸佐を課長とする新設部隊。試験運用ということで稼働期間は1年間となっている』

『その期間中、君は常時隊舎に駐在する特務調査官として、職務を全うしてもらうつもりだ』

『調査官としての立場を弁え、しっかりと職務に励んでくれ』

最高評議会からの話を右から左に聞き流しつつデータの閲覧を続けるルシリオンが「っ!?」ある一文を見て目を大きく見開いた。彼の目に映っているのは機動六課の後見人の項目欄。リンディ・ハラオウン総務統括官、クロノ・ハラオウン提督、カリム・グラシア理事官。それは彼が経験した以前の機動六課と同じ。しかし唯一、違う点はあった。

「リアンシェルト・キオン・ヴァスィリーサ・・・!?」

ルシリオンの存在意義である“堕天使エグリゴリ”の救済。その“エグリゴリ”の1機であるリアンシェルトの名前があったのだ。しかも彼女は今、本局の運用部総部長・少将という幹部の1人として、そのうえ権威の円卓とも関わりがある。彼にとってリアンシェルトは正しく目の上のタンコブである。

『リアンシェルトが、君を機動六課の監査役にするよう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ