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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-A古代遺失物管理部・機動六課〜Standby〜
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次元世界の秩序を管理する司法機関、時空管理局。次元空間内に浮かぶ時空管理局の本部である巨大な艦・本局、そのとある部屋。そこは光源の無い真っ暗な部屋だった。その真っ暗な部屋に空間モニターと言う光源が生まれ、部屋の内装がうっすらだが露わになる。部屋の中心には円卓が置かれ、周りに13の椅子が設けられている。
その内の3脚の椅子にホログラムではなく3つのモニターが展開され、それには人の顔ではなく時空管理局のエンブレムと、ローマ数字のT、U、Vが表示されていた。

『時空管理局評議会の代表として、まずは祝いの言葉を贈ろうか』

時空管理局評議会。旧暦の時代に次元世界を平定し、時空管理局設立後にその一線から退いた3人が、その後も次元世界を見守るために作った組織・最高評議会と、彼らが掲げる理念の下に集った10人の管理局員や民間協力者から成る、管理局の運営とはまた違った事柄を決めるための組織で通称、権威の円卓。

『よもや本当にわずか18歳で内務調査部・調査官になろうとは』

『君ほど優秀な管理局員を迎えていられるこの事実、改めて我々は運が良いのだろうな』

エンブレムが表示されているモニターから男声で、ある人物を称える言葉が発せられた。今現在、この部屋に生身の人間が1人だけ居る。身長は180cmほど。銀色に輝く髪は肩に掛かるまでの長さ、瞳はサファイアブルーとルビーレッドの光彩異色。左目にはモノクルを付けている。身に纏っている管理局の制服の色はワインレッドを基調とし、肩部分の色はロイヤルパープルをしている。少々派手な色だが、それが調査官の正式な制服だ。

「祝いの言葉など無用です。デュランゴ議長、トレイル書記、リョーガ評議員。私は貴方たち評議会から調査官になるよう指令を受け、それを成しただけに過ぎません」

『まぁそう言うな、ルシリオン・セインテスト一等空尉。いや、その制服を身に纏っている今は准将と言うべきか・・・?』

『謙遜は美学だが、その歳で調査官になったことには素直に胸を張り、誇るといい』

「・・・呼び名はお好きなように。それで、今回わたしを召集した理由は何なのですか?」

18歳となったルシリオンは調査官になるための研修を無事に終え、試験も突破し、見事最年少で内務調査官となった。おそらくこの記録は今後破られることはないだろう。

『ルシリオン一尉。君に調査官として最初の任務を与えよう』

『この任務を全うした時、君をこの権威の円卓の新たなメンバーとして迎え入れるつもりだ』

『しかし、いかなる理由であっても職務放棄、何かしらの失態を起こした場合は、ある程度のペナルティを覚悟してもらう』

最高評議会3名からそう伝えられたルシリオンは内心で、誰も円卓入りなど望んでいないんだよクソ野郎、と悪態をついていた。彼
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