第23話
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るのは七耀石が発掘されているマインツだからね。大方魔獣に襲撃させて、その事に危機感を抱いている町長に町を守る代わりに七耀石の独占取引を迫る可能性が一番高い。時期が近い理由は今日、警備隊がマインツから引き揚げる事になったから。」
「ええ、正解。成長したわね。」
推理をした後のロイドに尋ねられたルファディエルは微笑みながら頷き
「ハハ………ここまでヒントをもらったら、さすがにわかるよ。」
ロイドは苦笑しながら答えた。
「なるほど………魔獣の実験と共に小遣い稼ぎや魔獣にかかった金を取り戻そうってハラか………!」
ロイドの推測を聞いたランディは納得した様子で頷いた。
「………それで話を戻すけど私達はどう動けばいい?ルファディエル警部。」
一方ソーニャは真剣な表情でルファディエルに尋ねた。
「そうね…………副司令やそこのノエル曹長でも構わないから、一部隊の隊員達と共に今から3日程休暇を取って頂けないかしら?」
「休暇………ですか?それも一部隊の隊員達と共に………」
ルファディエルの話を聞いたノエルは不思議そうな表情をし
「なるほどね………緊急指令を利用するのね?休暇を取っている私達が現場に近い場所にいた場合、緊急指令の規則に則って休暇中の者達も動く義務があるし。」
ソーニャは納得した様子で頷いた後口元に笑みを浮かべてルファディエルを見つめた。
「あ………!」
「そ、そこまで考えているなんて………」
「クク………さすがだな。」
ソーニャの話しを聞いたノエルは声を上げ、エリィは驚きの表情でルファディエルを見つめ、セルゲイは不敵に笑いながらルファディエルを見つめた。
「ちなみに3日なのは何故ですか?」
一方ある事が気になったティオはルファディエルに尋ね
「………長引かせていたら襲撃があった事に不安に感じている町長が遊撃士協会に相談する恐れがある………そうだろう?」
「ええ、そうよ。ちなみに私の予想では今日何らかの動きがあると睨んでいるわ。警備隊を引き揚げさせた直後が一番狙いどころだもの。それに万が一私の予想が外れていて襲撃がなくても、3日ぐらいなら僅かの数の警備隊員の休暇程度、怪しまれないわ。」
ロイドがルファディエルの代わりに答えた後ルファディエルに確認し、ルファディエルは笑顔で頷いた後、説明を補足した。
「―――ノエル。すぐに隊員達に理由を内密に説明して一部の者達と共に休暇を取るわよ。」
「ハッ!」
ロイドとルファディエルの話を聞いたソーニャはノエルに指示をした後、セルゲイに視線を向けた。
「それじゃ、セルゲイ。例の話はまだ後日にでも。」
「ああ、了解した。あんまり無理すんじゃねえぞ?」
「ふふ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ