第23話
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お蔭で俺達も助かったが、あの野郎には罰を与えて欲しかったぜ。」
「それは同感です………もしかしたらその事が原因で司令閣下が辞職せざるを得ない状況になって、ソーニャ副司令が司令になったのかもしれないのに………」
そして不愉快そうな表情で語るランディの話にノエルは頷いたが
「2人とも。不謹慎な話はそこまでにしておきなさい。」
「へいへい。」
「ハッ!」
ソーニャの注意にそれぞれ頷いて話を止めた。
「現状は伝えた通り………ちょっとマズイ状況なのよ。打開できる要素があるとしたらあなた達の調査結果くらい………正直、ワラにもすがる思いで様子を確かめに来たってわけ。」
「なるほど………」
「では、調書の提出と合わせて一通り説明させていただきます。」
そしてロイド達は調書をソーニャ達に渡して、説明をした。
「…………………………」
「ふむ………なるほどな。どうだ、ソーニャ。ウチの小僧どもの手際は?」
調書を読み、説明を聞いたソーニャは驚きの表情で黙り込み、セルゲイは頷いた後ソーニャに視線を向けて尋ねた。
「……期待以上ね。『神狼』の言い伝えに病院屋上に現れたルート………どうかしら、ノエル?」
「………正直、驚きました。やはり本職の捜査官は目の付け所が違いますね。」
「目の付け所というより発想法の違いでしょうね。――――うん、決めたわ。あなた達には引き続き、鉱山町方面の調査をお願いします。この調子だと、思いも寄らぬ新事実が見えてくるかもしれない。」
ノエルと話し合った後ソーニャはロイド達を見つめて言った。
「ええ、こちらはそのつもりでしたけど………」
「例の司令殿の命令を無視することにならないッスか?」
ソーニャの言葉を聞いたロイドは戸惑った様子で頷き、ランディは目を細めて尋ねた。
「ふふ、あなた達への要請まで取り下げろとは言われなかったもの。魔獣の手掛かりが判明次第、すぐに行動に移れるようにする――――それなら問題ないでしょう?」
「なるほどね。」
「ふふ、さすがにやり手でいらっりゃいますね。」
そしてソーニャの説明を聞いたランディは納得した様子で頷き、エリィは感心した様子でソーニャを見つめた。
「………それにどうも、魔獣達に我々の動きを感づかれているらしいんです。大部隊で捜索するよりも少人数で行動したほうが相手も隙を見せるかもしれない………それを期待したいところですね。」
「なるほど………わかりました。とにかくこれから、鉱山町に足を運ぶつもりです。」
「ええ、お願いするわね。何かわかったらタングラム門の副司令部に連絡してちょうだい。―――そうだ。貴女の方は彼らの報告以外で何かわかった事はあるかしら?ルフ
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