第23話
[3/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、止めとけ………)
ランディは疲れた表情でエルンストの念話に答えた。
「ランディ、知ってるのか?」
一方ランディの様子に気付いたロイドは仲間達と共に見つめて尋ねた。
「俺がベルガード門に詰めてた時、何度かお目にかかってるからな。一応、警備隊のトップだがエレボニア派議員のお偉いさんと深い繋がりがあるらしくてな。ロクに仕事もしないで接待ばかりやってたみたいだぜ。」
「噂には聞いていたけど………やっぱりそんな人だったのね。」
(………なるほど。そういう事ね………)
ランディの説明を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ルファディエルは考え込んだ後納得した様子で頷き
「ですが、魔獣の被害を放っておくというのはさすがに問題があるのでは………?」
ティオは疑問に思った事を口にした。
「ええ………その通りよ。局地的な魔獣の被害なら最悪、遊撃士協会に任せるのもアリだったけれど………今回は被害の範囲が広すぎる。警備隊としてもこれ以上は看過できるわけがないわ。」
「―――問題は、3週間に渡って魔獣の正体が突き止められなかった事………そして、広範囲とは言え、実際の被害状況がそれほど深刻ではなかったこと………それを理由に、司令閣下からストップがかかったんです。」
ティオの疑問にソーニャと女性隊員はそれぞれ答えた。
「そうだったのか………」
2人の説明を聞いたロイドは重々しく頷いた。」
「ああ、そうだ。紹介していなかったわね。―――彼女はノエル曹長。まだ若いけど、戦闘能力、運転技術共に優れていてね。私の護衛やサポートをしてもらっているわ。」
「ノエル・シーカーです。改めて、よろしくお願いします。」
ソーニャの説明に続くように女性隊員―――ノエルは敬礼をして自己紹介をした。
「こちらこそ………よろしくお願いします。あれ………シーカーって………」
「ひょっとして、警察本部の受付をしているフランさんの?」
「ええ、姉になります。いつも妹がお世話になっているみたいですね?」
ロイドとエリィに尋ねられたノエルは頷いた後、口元に笑みを浮かべた。
「はは、こちらこそ妹さんには世話になりっぱなしですよ。」
「久しぶりだな、ノエル。警備隊の中でも黒歴史のあの件――――メンフィルのお姫さん達に喧嘩を売った時の戦い以来だな?」
「ア、アハハ………ランディ先輩………それは言わないで下さいよ………未だにあの事件に関わった人達は後悔しているんですから………」
ランディの言葉を聞いたノエルは苦笑した後、疲れた表情で溜息を吐いた。
「気持ちはわかるぜ………あれも全てあの腰巾着オヤジのせいなのに、あの野郎は何のお咎めもなしだったからな………メンフィルのお姫さんが優しい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ