第23話
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……確かあの後帰って来た兄貴がルファ姉を連れ帰って来た時だったから………俺が12………いや、13くらいだったか?そういえば確かその後で――――」
夢の内容を考え込んでいると机の上に置いてあるエニグマが鳴りはじめ、ロイドは考え込むのを止め、エニグマを手に取って通信を始めた。
「はい、ロイドです。」
「おう、起きてたか?調書ってのはもうまとまってるか?」
「あ、はい。昨日の調査に関しては一通りまとまっている状態です。」
「結構だ。とっとと支度して全員で課長室まで来い。お前達に客人だ。」
「!!」
セルゲイの話を聞いたロイドは表情を真剣に変えた後着替えて仲間達と共に課長室に向かった。
「―――失礼します。」
ロイド達が課長室に入るとそこにはセルゲイとソーニャ、そして副局長室でもいた女性の警備隊員がいた。
「ソーニャ副司令………」
「やっぱ予想通りか。」
「ふふ、おはよう。」
「お疲れ様です。」
「おはようございます。やはりお客様というのは副司令だったんですね。」
ソーニャ達に挨拶をされたエリィは頭を軽く下げた後、納得した様子でソーニャを見つめた。
「ああ、丁度さっきこっちを訪ねて来たんだ。お前達の調査について聞いておきたいらしい。」
「それは構いませんが………ずいぶん急な話ですね?」
「まだ鉱山町方面の調査が終わっていませんが………」
セルゲイの話を聞いたロイドとエリィは不思議そうな表情でソーニャを見つめた。
「悪いわね、急かすつもりではなかったんだけど………こちらの状況が少し変わってしまったのよ。」
「状況が変わった………?」
「実は昨日まで、ウチの方で鉱山町方面の警備・巡回を行っていたんだけど………今朝を持って完全に引き上げることになったのよ。」
「警備を引き上げるって………」
「確か鉱山町に魔獣が現れたのは3日前のことですよね………?」
(………何かあるわね………)
ソーニャの説明を聞いたロイドは表情を厳しくし、ティオは確認し、ルファディエルは考え込んでいた。
「ええ、こちらとしてもせめて1週間くらいは警備を続けたかったんだけど………警備隊司令からのお達しでね。これ以上、無駄なことをするなって。」
「む、無駄なことって………」
「チッ………あの腰巾着オヤジか。」
(あー、いたねぇ。あんたをクビにした情けないあの男。ここでもあたいらの邪魔をするとは………いい加減、殺っちまわないか?あたいなら証拠も残さず殺れるよ?)
ソーニャの話を聞いたエリィは表情を厳しくし、ランディは舌打ちをし、エルンストは面白くなさそうな表情をした後、好戦的な笑みを浮かべ
(気持ちはわかるが
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