第22話
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ウルスラ間道〜
「………………」
「綺麗な夕焼けね………」
「はい………何だか目に痛いくらいです。」
バスの窓から外の景色をロイドとエリィ、ティオはそれぞれ見つめていた。
「は〜、しかし導力車ってのはずいぶんと楽チンだよなぁ。支援課でも専用の車が使えりゃ良かったんだが。」
「まあ、無理だろうな。他の捜査課では車が使われているみたいだけど。」
ランディが呟いた言葉を聞いたロイドは溜息を吐いた後答え
「………確か捜査一課では、捜査員一人一人に専用車が用意されているはずです。」
「そ、そうなのか!?」
「それはさすがに優遇しすぎだと思うけど……」
「やれやれ………こういう時に日陰者は辛いねぇ。」
補足するように説明したティオの話を聞いたロイドは驚き、エリィとランディは疲れた表情で溜息を吐いた。
「………今後市外で活動する事を考えたら車は必要かもしれないわね………なんなら私が支援課に車を1台、用意してあげましょうか?」
一方ルファディエルは考え込んだ後ロイド達を見回して尋ね
「へっ………!?」
「おお、マジっすか!?さすがはルファディエル姐さん!」
「可能なら是非お願いしたい所ですね。」
「さ、さすがにそれはいくらルファディエルさんでも無理だと思うのですが………」
ルファディエルの話を聞いたロイドは驚き、ランディは驚いた後嬉しそうな表情をし、ティオは静かな表情で頷き、エリィは苦笑しながら言ったが
「あら、そんなの簡単よ。上層部の公にされたら困る情報はいくつか手に入れているから、その事を黙る事を交換条件に車を用意してもらうのもいいし、市民の為に駆け回っている支援課だけ他の捜査課と違って車を用意されていないという事実をマスコミに話したら、すぐに用意してくれると思うわよ?」
ルファディエルは笑顔でとんでもない事を答え、それを聞いたロイド達全員は冷や汗をたらし
「そ、そこまでしてまで車は欲しくありませんよ。」
(ルファディエル様らしい策だな………)
エリィは表情を引き攣らせながら答え、それを聞いていたメヒーシャは静かに目を伏せ
「………ルファディエルさんの恐ろしさを改めて思い知った瞬間ですね………」
(フッ………奴の恐ろしさの真髄はこんなものではないぞ………)
ティオは疲れた表情で溜息を吐き、ラグタスは口元に笑みを浮かべ
「何を言う!そこがルファディエル姐さんの素敵な所だろう!?」
ランディは真剣な表情でロイド達を見回して言い
「頼むからこれ以上胃が痛くなるような事は止めてくれ!………というかどうやって上層部の弱みを知ったんだよ………」
ロイドは疲れた表情で言った後、呆れた
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