第22話
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の元に通してくれてね………その時に対面したのだけど………あの人を見た瞬間、心が鷲掴みされて………リウイさんと接してリウイさんの事を知れば、知るほど夢中に好きになって…………その後あの人に抱かれた時に思ったの………”幸せ”だって………それにね……抱いてくれた後、言ってくれたのよ。…………側室にならないかってね。」
ティオの言葉に頷いたセシルは懐かしそうな表情で答えた後、頬を赤らめて幸せそうな表情で答えた。
「その申し出を受けて、今に到る………という訳ですか。(人を前にして堂々と”抱かれた”なんて言葉を口にするなんて、大胆な人ですね………)ちなみにイリーナ皇妃はその事は………」
「勿論、イリーナさんも知っているし、祝福もしてくれたわ。………これも”過去の私”のお蔭ね。そうでないと正妃であるイリーナさんに認めて貰うのに苦労したでしょう?………イリーナさんはとても嫉妬深い方だし。」
「………まあ、あれはどう考えてもあんなに綺麗でスタイルが良くて、優しいイリーナ皇妃がいながら、次々と複数の女性達に手を出しているリウイ陛下が悪いと思いますが。”影の国”の時だって出会ったばかりのシルフィエッタ姫を短期間で惚れさせて自分の女にしちゃいましたし。…………………まあ、それはともかく………とりあえず、おめでとうございます。女タラシとはいえ、男性としての魅力を全て持っているあの人が相手なら超お買い得ですから、将来も安定している上、捨てられる事は有り得ない事が約束されていますしね。」
「フフ、ありがとう。」
静かな笑みを浮かべて言ったティオの言葉を聞いたセシルは微笑んだ。
「………あれ?でも、それならどうしてメンフィル大使館やメンフィル帝国の城に住まずにここで看護師をしているのですか?」
そしてある事に気付いたティオは疑問に思った事を尋ねた。
「ロイドが私達から巣立つ所を見るまでクロスベルを離れる気はないわ。一人前の大人になって、可愛いお嫁さんを迎えたその時があの子が私達――――私とガイさんから巣立つ時だもの。フフ、リウイさんにはその時が来るまで待っていてほしいという私の我儘を聞いて貰って、申し訳ないのだけどね………でも、これだけは譲れないわ。」
「そうだったんですか………………あ。それなら何故、”癒しの聖女”をウルスラ病院に呼んで、シズクさんの眼を治せないんですか?”癒しの聖女”はティナさん――――セシルさんにとって娘なのですから、その関係で呼べるのでは……?それに”パリエ”の名を貰っているという事は”癒しの聖女”もセシルさんの事、ご存知なのですよね?」
「ええ。勿論、私の事はティアも知っているわ………最も通信で話した事しかないから、直接会って話した事はないけどね。あの娘はとても忙しい娘だし………それにあの娘は多くの
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