第22話
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にセシルさんも生まれ変わる前の方の髪や瞳を変えられるようになったんですか…………そう言えばさっき治癒魔術は最近使えるような事を言っていましたけど……もしかして”影の国”の件が終わってからですか?」
かつて”影の国”で出会ったリウイの側室の一人である人物――――ティナと同じ髪と瞳の色の姿を見たティオは驚いた後、真剣な表情で尋ねた。
「ええ。”過去の私”が”影の国”を脱出して現世に戻った瞬間、”今の私”の記憶から”過去の私”の記憶が全て甦ってね………その影響で治癒魔術も使えるようになったんだけど………フフ、あの時は驚いたわよ。まさか私が生まれ変わった人だったなんて………」
尋ねられたセシルは髪や瞳の色を元に戻して答えた後、苦笑した。
「………まあ、それは仕方ないかと。リタさんやナベリウスさんから転生の理を教えて貰っていなければ、普通は理解できない事ですし。………………あれ?そう言えばさっき”セシル・パリエ・ノイエス”って言ってましたけど………」
「ええ。リウイさんには第一側室にしてもらって、メンフィル皇家からは”パリエ”の名を頂いたの。………フフ、王族のシルフィさんや元からリウイさんの側室でいるペテレーネさん達を差し置いて、私が第一側室だなんて、恐れ多いのだけどね。」
「…………やっぱりティナさんの影響でリウイ陛下を好きになったんですか?”影の国”でもティナさん、生まれ変わった自分が自分の記憶を思い出した時、リウイ陛下の元へ行くような事を言ってましたし。」
苦笑しているセシルをティオは見つめながら尋ねた。
「フフ、いくらなんでもそれだけの理由で好きにならないわ。こう見えても以前は婚約者がいた身ですから。」
「…………………………ガイさんですか…………」
そして微笑みながら答えたセシルの言葉を聞いたティオは複雑そうな表情で呟いた。
「あら?ティオちゃん、ガイさんの事を知っているの?……………そういえば生前のガイさんが言っていたレミフェリアへ両親の元へ連れて行った女の子って………もしかしてティオちゃん?」
「………はい…………」
「そう………フフ、”縁”というのは不思議ね………もしかしたら”ガイ・バニングス”という人物の知り合い同士という共通点を持っていたから”影の国”に”過去の私”とティオちゃんも巻き込まれたかもしれないわね。」
「…………………」
微笑みながら言ったセシルの言葉を聞いたティオは複雑そうな表情で黙り込んだ。
「話を戻すわね?私があの人を……リウイさんを好きになった理由はね…………一言で言えば一目惚れね。」
「一目惚れ………ですか?」
「ええ……”過去の私”の記憶が戻った後休暇を使って、メンフィル大使館に行って名乗ったらリウイさん達
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