第22話
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すので。」
「え?ティ、ティオ!」
ティオはロイド達の返事も聞かずに走り出して病院の中に入って行った。
〜ウルスラ病院・受付〜
「――――セシルさん!」
「ティオちゃん?」
病院の中に入ったティオはエレベーターを待っているセシルを見つけて呼び止め、走って近づいた。
「どうしたの?忘れ物かしら。」
「いえ、セシルさんに聞きたいことがありまして………」
「私に?何かしら。」
「………先程ロイドさんからセシルさんに付き合っている男性がいると聞きましたが。」
「ええ。いるけどそれがどうかしたのかしら?」
ティオに尋ねられたセシルは意外そうな表情で答えた後、尋ねた。
「……………………その男性って、まさかあの人ですか?」
「??一体誰の事を言っているのか、わからないのだけど………」
そしてティオの質問を聞いたセシルは不思議そうな表情をしたが
「――――前メンフィル皇帝にして現メンフィル大使、”覇王”リウイ・マーシルン。………そして貴女はリウイ陛下の側室の一人であったティナ・パリエ………その人が生まれ変わった人なのでしょう?」
「!!………………………」
真剣な表情のティオが自分を見つめて言った言葉を聞いて眼を見開いて驚いた後、真剣な表情で黙ってティオを見つめ
「そっか。そう言えばティオちゃんは”影の国”で”過去の私”と一緒にいて、”過去の私”自身は誰に生まれ変わったかみんなに教えていたものね………」
納得した様子で頷いた後、ティオに微笑んだ。
「!じゃあやっぱり、貴女は………!」
(………どうやら既に自分が”影の国”で出会ったイーリュン教の聖職者の生まれ変わりであることを自覚しているようだな………)
セシルに微笑まれたティオは驚きの表情でセシルを見つめ、ラグタスは冷静な様子でセシルを見つめ
「………屋上で話しましょうか。」
見つめられたセシルは苦笑しながらティオを扉が開いたエレベーターに乗るように促した。
その後セシルとティオの2人はエレベーターで3階に上がり、屋上に向かった。
〜夕方・ウルスラ病院・屋上〜
「”久しぶり”………でいいんですか?”ティナ”さん。」
屋上に到着したティオは真剣な表情でセシルを見つめて尋ね
「う〜ん………”私”は一応”初めまして”になるかな?”私”は”ティナ・パリエ”ではなく、”セシル・パリエ・ノイエス”なのだから。」
尋ねられたセシルは考え込んだ後、目を閉じて集中し、エステルやプリネのように髪や瞳の色を変えて、目を開いてティオに微笑んだ。
「!!その髪と瞳の色はティナさんと同じ………!………エステルさん達のよう
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