第21話
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睨んで言った。
「いや、その…………すみません。でもねぇ、説明が付かない事をそのままにするのも嫌じゃない?だったら自分の記憶が曖昧になってるって考えた方が気が楽っていうか………というか、もし本当に魔獣が屋上なんかに現れたんだとしたら………ちょっと恐すぎない?」
「「「「「……………………」」」」」
そして患者に言われたロイド達は黙って考え込んでいた。
「ふう………気持ちはわからなくもないですけど。でも、本当にそうだとしたらちゃんと対策を考えないと………」
「……………………ご協力、ありがとうございました。自分達の方でも襲われた現場を調べてみます。」
「あ、ああ、よろしく頼むよ。ちゃんとした説明がついて対策できるんだったらそれに越した事はないからね。」
その後病室を出たロイド達はセシルによって、襲われた現場を案内され、セシルは仕事に戻り、ロイド達が現場を調べた結果、魔獣は侵入可能な場所の2階の屋上に飛び移り、そして屋上にある木箱に飛び乗って3階の屋上に上がって、患者を襲ったという結果がわかったので、その結果と対策を報告する為にセシルを探して、ある病室に入った。
〜ウルスラ病院・3階病室〜
病室に入るとそこにはベッドに座っている少女とその近くにはセシルがいた。
「あ、セシル姉。」
「あら、ロイド。」
ロイドに話しかけられたセシルは気付き
「あ………」
少女は声を上げた。
「師長さんからここにいるって聞いてさ。その、お邪魔だったかな?」
「ふふ、大丈夫よ。―――シズクちゃん。いま話してたお兄さんたちよ。クロスベル警察に勤めてる正義のお巡りさんなの。」
「せ、正義のって………」
「さすがにそれは過大評価だと思いますけど………」
「………クスクス。」
セシル達の会話を聞いていた少女は微笑んだ後、自己紹介をした。
「えっと、その………お仕事、お疲れ様です。わたしはシズク………シズク・マクレインっていいます。」
「はは………ありがとう。って、あれ………」
「マクレインって………」
少女―――シズクの言葉を聞いたロイドは苦笑した後、エリィと共に少女の名前に気付き
「んー、どこかで聞いたような。」
ランディは考え込んでいた。
「ふふ、ひょっとしたら面識があるかもしれないわね。シズクちゃんのお父さんはアリオスさんっていうんだけど。」
「ええっ!?」
「”風の剣聖”………」
「あのオッサン、娘がいたのかよ!?」
「それは初耳ね………」
そしてセシルの説明を聞いたロイドとティオは驚き、ランディは信じられない表情で呟き、ルファディエルは意外そうな表情で呟いた。
「えっと
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