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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第21話
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う。みんな、私に付いて来て。」

「はいっ。」

「………了解です。」

「お供しまッス!」

そしてセシルに促されたエリィ達はそれぞれ頷き

(………みんないきなりセシル姉に馴染んでるなぁ。)

(そうね………)

その様子を見ていたロイドは苦笑し、ルファディエルは微笑んでいた。



その後ロイド達はセシルの案内によって魔獣に襲われた被害者がいる病室に向かった。



〜ウルスラ病院・2階病室〜



「ふむ………経過は良好のようだね。うん、これなら明日にでも退院できるだろう。」

「ホ、ホントですか!?」

「ああ、嘘は言わないよ。ふふ………退院したら覚悟するといい。君にやってもらう仕事を山ほど用意してあるからね。」

「ちょ、ヨハヒム先生!?病み上がりの人間にそんな殺生な………」

「裂傷と打撲と捻挫くらいで情けないことを言いなさんな。逆にしこたま休んで体力が有り余ってるだろう?うんうん、今まで以上にバリバリと働けるだろうさ。」

「………先生ってよくSって言われませんか?」

「うーん、僕としてはMの方だと思うんだけどねぇ。」

「もう……何の話をしてるんですか?」

眼鏡の医師と患者が会話をしていると呆れた様子のセシルがロイド達を連れて病室に入って来た。

「おや……」

「あ………セシルさん!」

「お二人とも……他の患者さんもいるんですからあまり変な話をしたら駄目ですよ?子供が聞いたらどうするんですか?」

「す、すみません。」

「はは、参ったな。おや、そちらの方々は?」

セシルに注意された患者は謝罪し、医師は苦笑した後ロイド達に視線を向けた。

「クロスベル警察の方です。その、例の事件についてリットンさんから直接お話を聞きたいそうです。」

「あ………」

「なるほど、そういう事か。となると僕はここで退散した方がよさそうだね。他の病室を回診してくるよ。」

「お疲れ様です。………サボったら駄目ですよ?水辺の方で釣りとか。」

「ギクッ……いやいや、滅相もない。―――それじゃあ、失礼。」

セシルとの会話を終えた医師は病室を出た。

「えっと、今の人は?」

「ヨアヒム先生といって准教授をされている方よ。とても優秀な先生なんだけど少し趣味人すぎるというか……」

ロイドの疑問にセシルは答えた溜息を吐いたが、事情を聞きに来た事を思いだして患者に尋ねた。

「……それで、リットンさん。お時間を頂いても大丈夫ですか?」

「え、ええ。それは構わないですけど……でも、どうしてクロスベル警察の人が?警備隊が調べていたんじゃなかったのかい?」

「それが、警備隊の方でも手詰まりになったらしくて
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