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新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
決戦日の昼と夜
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余り出番なくてスマンな、朱音・藍音」

「いいわよ、私達はあくまで裏で援護するぐらいだし私達の出番はまだようだしね」

「今の私達はこれしか出来ないけど、帰ってきたら連絡してねー。一真」

「一真の護衛は今回私が行く事になったが、深雪はティアで充分だろう」

「刀花、一真の護衛頼んだわよ。私は結界外で様子見してるから・・・・まあ護衛無しでも大丈夫だけど一応ね」

「分かってるさ鈴音。万が一何かしらの暴走状態となった場合、止めてくれるのは刀花と深雪だけだからな」

指輪内にいる前四大魔王である朱音達は、最後のミーティングとしてリビングには俺と朱音達だけで深雪らは自室で待機している。そんで時間となったので、俺らの車に乗った刀花と深雪と澪と万理亜と共に駅前へ向かう。

早瀬高志から指定待ち合わせ場所であり、多くの人で賑わう中で俺らは周囲を見渡す。遠くで監視している独立蒼翼黒鮫課も総動員して、今回の決闘で万が一が起きた場合や結界内で何か起こればすぐに来れるようにしてある。

「・・・・やあ、来たね。・・・・その人は何者かな?」

「来てやったがコイツは俺の護衛であり、万が一が起きた場合のみ行動するように言ってある」

人の波の向こうから声が掛かり、斯波恭一が刀花の事を言ったので軽く自己紹介してやった。刀花は俺と同じ最強の剣術使いであり、タイプも同じ万能タイプでもある。背後に高志、胡桃、柚希の三人を連れて来たようだけど深雪の側にはラードゥンも待機してある。

「それじゃ揃ったみたいだし・・・・早速始めるとしようか」

「ちょっ、ちょっと待ってよ!まさかこんな人の多い所でっ?」

澪が困惑の声を上げていたが、万理亜も似たような感じでも俺らは何も驚きの顔もしないので真顔のままとなる。週末の夜で行き交う人の数は平日の夜よりもかなり多いし、ここから人気の無い舞台など無いからな。

「まあ驚愕するのは何となく分かるけど、一真としては既に察しているようだね」

「そりゃね、お前らはこの一週間に色々と街を見て回ったが人の眼を避けるだけならここより良い場所はあっただろう」

「以前私達が戦闘した森や公園の林などは、街を霊的に構築する上で重要な地脈が走っています。貴方達を倒す為とはいえ、あそこを破壊しては本末転倒ですからね。勇者の一族は世界を守る為の存在として特殊な力を振るう事が出来る存在。精霊や神々の使いやら神獣と契約して得ている力でもあり、あくまで『正しい事に使う』と言う約束で力を借りていますよね」

「例え魔族を倒すと言う免罪符があったとしても、無闇に自然破壊したり罪のない生物を殺傷すれば行いによって『穢れ』が生じて精霊達から力を借りられなくなってしまう訳か。だが我が主は少し精霊達と話したら、結界を張って戦闘を行
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