第6章
体育館裏のホーリー
第108話 体育祭の練習、開始!
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んで二人三脚だ」
「くぅぅ、相変わらず羨ましい野郎だ。俺はパン食い競争だよ」
「そうか。男女別々で良かったな」
「なんだよそれ?どう言う意味だよ?」
俺は顎である方向を指す。
そこではユウがパン食い競争の練習をしていた。
「おいおい、あれは揺らし過ぎじゃねえか?」
匙の言う通り、練習用のパンが棒に吊るされているのだが、その揺れっぷりが凄まじい。正直、手を使わないで取るのが無理と言われかねない程だ。
だがユウはゼノヴィアやイリナに負けず劣らない速さで駆け出す。普通なら吊るされているパンを手を使わず咥える為に立ち止まるところだが、ユウは止まる事無く正確にパンを咥え、走り抜けてしまう。その様は獲物を仕留める獣のそれだった。
「………」
「……まあ、頑張れ」
そんなユウに唖然としてる匙の肩に手を置きながら、ささやかなエールを送る。
そこへ、会長と副会長が通りがかる。
「匙、何をしているのです?」
「はい!?」
「我が生徒会はたたでさえ男手が少ないのですから、働いてください」
「は、はい!会長!副会長!」
匙は慌てて会長達の元へ戻っていった。
「生徒会も大変だなぁ」
「男子はあいつ一人だからな」
まあ、生徒会の役員全員が悪魔だから、女子でも並の男子以上の働きをするだろうがな。
『おおぉ!』
なにやら騒がしくなったので、そちらの方を見ると、スプーンレースの練習が行われていた。
そこで一際目立っていたのは、スプーンレースに出る鶇だった。なんせ、鶇がどれだけ激しく動こうと、鶇の手に持つスプーンに乗っているピンポン玉は落ちる事は無かった。
のんびり屋の鶇は普段のほほんとしているが、そこは忍故に手先が器用だし、何より体捌きが見事としか言い様が無い程のものだ。あれぐらいは造作も無いだろう。意外と俊敏に動けるし、トップは余裕だろう。
「……うちのクラス、女子限定なら優勝確実じゃね?」
「……相手になりそうなのは生徒会のメンバーくらいだからな」
鶇とユウに関しては、もはや誰も敵わないだろうがな。
「アーシアぁ、夏休み中、おっぱい成長したぁ?」
「きゃ!?き、桐生さん!?も、揉まないでくださいぃ!?」
離れた所で桐生がアーシアにセクハラを働いていた。
「お前も助けるついでに練習始めたらどうだ?」
「そ、そうだな。あいつの傍に置いておくと、アーシアまでエロくなっちまうからな!」
もう手遅れな気もするけどな。
イッセーは桐生からアーシアを引き離し、二人三脚の練習を始める。
かなりたどたどしいが、イッセーの言う様にコンビネーションが重要だし、あの二人なら大丈夫だろう。
「俺も練習を始めるか」
離れた場所でムスッと
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