第6章
体育館裏のホーリー
第108話 体育祭の練習、開始!
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「はいはいはーい!私、借り物レースに出まーす!」
「決まりね」
イリナが元気よく手を上げて借り物レース参加を名乗り出る。
現在はホームルームの時間、桐生が仕切り、体育祭で誰が何の競技に参加するかを決めていた。
ちなみに俺は障害物競争に出る。他のオカ研メンバーでもイッセーとアーシアを除いて、鶇がスプーンレース、ゼノヴィアがメドレーリレー、ユウがパン食い競争に出る事になっている。ライニーもユウに「せっかくなんだから、積極的に参加しようよ!」としつこく言われたので、仕方なくと言った感じで俺と同じ障害物競争に出る事になった。
「兵藤」
「ん?」
「脇のところ、破けてる」
「ん、え、マジか?」
桐生に言われ、イッセーは手を上げて脇をのところを確認する。
だが、破けてるところなんて無く、イッセーは首を傾げる。
「どこも破れてなんか…」
「はい決まり」
「ん?」
そもそも、最初から破けてるところなんて無い。桐生の目的はイッセーの手を上げさせる事だ。
「あ!」
黒板の二人三脚のメンバー欄に自分の名前が書かれていた事に、イッセーもようやく桐生の企みに気付く。
「騙しやがったな、桐生!」
「あんたは二人三脚よ。相方は…」
桐生はとある席に視線を向ける。
そこには恥ずかしそうに恐る恐る手を上げていたアーシアがいた。
「決まりね」
そんな訳で、このクラスにいるオカ研メンバー全員、何かしらの競技に出る事になった。
ー○●○ー
次の日から学園全体で体育祭の練習が始まっていた。
「勝負よ、ゼノヴィア!」
「望むところだ、イリナ!」
ゼノヴィアとイリナがグラウンドで駆けっこを始める。
加減しているとは言え、流石は悪魔と天使。そのスピードは一般的な高校生のそれをゆうに凌駕していた。
「はえぇぇ…」
「……しかし、高速で動かれるとあれだな!」
「うむ。おっぱいの動きが把握しずらい!」
「やっぱ、運動の時の揺れは、適度の速さが一番だ!」
「大きいのも!」
「小さいのも!」
「目が離せないぜ!」
「「体操着最高ォォッ!」」
バカ三人は相変わらずであった。
「お、兵藤に士騎」
「匙か」
「おお、匙」
メジャーを持った匙が話し掛けてきた。
「何やってんだ?」
「揺れるおっぱいを観察中だが?」
「はぁ、相変わらずだな、お前。で、士騎は?」
「周りの練度の確認。……観察って意味じゃ、こいつらとやってる事は同じだな」
「見てるものが全然違うだろ。それで、二人とも競技は何に出るんだ?」
「俺は障害物」
ちなみに松田と元浜はパン食い競争、松田はさらにスプーンレースにも出る。
「俺はアーシアと組
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ