第1章
第7話 成り行きで〇〇
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漁る。どれも傷んでいて持ち上げた瞬間にバラバラになってしまう。それらの中から比較的傷んでいない本を選別する。3冊だけになった。一つは前の住人の日記と思われしき本、二つ目は刀鍛冶のメモ帳、三つ目は魔法陣がめくる度に描かれている本だった。
彼方「刀鍛冶のメモ帳とか変な魔法陣とか見てもなぁ…消去法で日記か」
1日目
前の家がボロが来てしまったので稗田様から新しい家に住まわせてもらう事になった。新しい家なので何かを始めようと思い今日から日記を付けることにした。何故日記にしたのか?それは自分がここに居たという記録が欲しかったからだ。もしも、誰かがこの日記を見てくれたのならどうか捨てずにこの家の何処かに置いといてくれ。
彼方「お、おう」
24日目
最近家から出ると青髪の女の子が遠くからこちらを見ている。何故かはわからないが情報を集めて見よう。
27日目
香霖堂の店主から聞くとどうやらあの女の子は人間ではなく妖怪らしい。だが、比較的害は無いようなので気にすることは無いようだ。
45日目
そろそろ一ヶ月まだあの妖怪は家を見つめている。明日思いきって話しかけようと思う。
46日目
今日思いっきって話しかけてみた。名は多々良小傘と言い人を驚かして腹を満たす難儀な妖怪らしく自分の事を標的にしていたらしい。
彼方「ん?…開かない」
ページの端に魔法陣見たいなのが描いてあり接着剤見たいにくっついている。そこだけ破ろうとしても何故か破けない。
彼方「ハァ…なんだこりゃ?」
そのまま倒れ込みその状態で寝てしまった。
翌朝、慧音の所に向かう。
慧音「ああ、おはよう。よく眠れたか?」
彼方「快眠だったよ。所で慧音の授業の俺はサポートすればいいのか?」
慧音「そうだな。最近生徒が多くなってしまってな。1つの授業内では皆の質問に捌ききれないんだ。もし困ったら私に言え」
彼方「りょーかい」
話しを終えると何人かの子供達が教室に入ってくる。
子供「けいねせんせーおはよー!」
慧音「おはよう」
慧音に挨拶をし終えた子供達は彼方の方を見る。
子供「なんか知らない人がいるー!?」
子供「やべぇーよ!けいねせんせいの彼氏だよ!」
子供「すげぇ!挨拶しなくちゃ!」
子供一同「「おはよーございまーす!」」
彼方「お、おはよう。今日から君達の先生をする事になった。よろしくな。あと、残念ながら俺は慧音先生の彼氏じゃないんだな」
子供「ええっ!?違うの!?そ、それは残念だぁ」
慧音「フフッ君達来週は宿題倍増にしておくよ」
子供一同「「うわぁあああ!!なんてこったァ!!!」」
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