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忘れ形見の孫娘たち
2. 鎮守府に顔出してみてよ
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やかな艦隊だね! よろしくね!』
「なんでお前がここにいるんだよッ!!!」

 思わず叫んでしまった。だってさ。改めて見ると昼間来たあの鈴谷まんまですやんこの子。見れば見るほどあの鈴谷ですやんこの子。

 決まった。あの子はコスプレ系デンパだ。これは決定事項だ。

『やっと作戦完了で艦隊帰投か〜。おっせぇなぁ、ちゃっちゃとやれよ〜』

 と突然画面が切り替わって作戦成功とかいう表示が出てる。なんじゃこりゃ?

――ぴーひょろろ〜

 唐突に僕のスマホの着信音がなった。LINEにメッセージが届いたみたいだ。LINEを開いてみると……

「鈴谷から……だと?」

 なんという神がかり的なタイミングだ……メッセージを読んでみる。どれどれ〜……

『かずゆきが来てくれたおかげで遠征に出てた子たちが戻ってこれたよ! ありがと!! あとちゃんとみんなに補給してあげてね!!!』<すぽんっ

 ……なんだこの今のシチュエーションぴったりなメッセージ。とりあえずグーグル先生にやり方を聞きながら、第二艦隊?に補給をしてみる。

『おぅ!もらっとくぜ』

 ちゃりんて音が鳴って画面右上の数字が減った。なるほど。補給ってこういうことか。

 そのまま編成画面に移行してみる。鈴谷は第一艦隊旗艦という立場なようだ。でもその第一艦隊には鈴谷しかいない。父ちゃんの証言によると、爺様は鈴谷をつい最近手に入れたみたいだから。うれしくてそのまま第一艦隊の旗艦にしていたのかな?

 興味が再び湧いた僕は、そのまま第一艦隊を出撃させてみることにした。今第一艦隊のメンバーは鈴谷ただ一人。おっかなびっくり一番簡単そうなステージである1−1を選択し、見れば見るほど昼間の鈴谷にそっくりな鈴谷は勇ましく出撃していった。

『最上型重巡! 鈴谷いっくよー!!』

 おー。さすがはゲームのキャラクターだ。戦いに行くのも勇ましいのう。

 その後、以外とグロテスクな外見の敵一体と戦闘になった。『うりゃー!』の掛け声とともに鈴谷の攻撃が敵に当たり、相手のグラフィックに『撃沈』の表示がつく。これで戦闘は終わりみたいだ。随分あっけなかったな……

『鈴谷褒められて伸びるタイプなんです。うーんとほめてね』

 ほめてと言われてもどう褒めればいいんだろうか? 頭撫でるとか? いやまてそれじゃ犯罪者だ。んじゃ『えらいッ! さすが鈴谷!! 素敵だよッ! 強いッ!!』とか言って盛り上げてあげればいいのだろうか……まさかとは思うけど『ほめる』ボタンとかないよな?

――ぴーひょろろ〜

 再度僕のLINEにメッセージが届いた。誰からのメッセージなのかなんとなく分かった。

『ひさしぶりに出撃したよ! ありがとー!!』

 なんかだんだん、こ
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