暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第九話 対AMF
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かないからな」

そうか。魔力回路の加速はアスカ君のオリジナル。アスカ君以外にはできない。つまり、対AMFは今のところアスカ君しか使えないんだ。

「イオンを撃ち出す装置でもあれば別だろうけど、そういう機械ってかなりでかいし、真空状態じゃないと上手く加速させられないんだ」

アスカ君の言うとおりイオン加速器(アクセサレーター)なんて大きな機械を導入する訳にはいかないからね。

「えー、それじゃ厳しいなあ」

スバルがガッカリしたように言う。フロントアタッカーとしては、あのAMFは邪魔だもんね。気持ちは分かるなあ。

「まあ、オレが使えりゃ何とかなるだろ。戦術の一つの手札としては十分さ。だろ?ティアナ」

「……そうね。乱発しないでここぞって時に使えば、かなりの効果を期待できるはず」

ウン、とティアナが頷く。

あー、でもなぁ……

これ言ったらガッカリするだろうなあ……特にアスカ君が。

「とにかく、データを本局技術部に回します。これを期に、AMF対策の研究が進めば、武装隊の負担も軽減できるかも」

それまでのデータをシャーリーがまとめてる。

うん、そうなんだけどね。ちょっと言いづらいなあ……

「よし!機動六課はAMF対策できたって事で!」

嬉しそうに言うアスカ君。うぅ……でも、隊長としては言わないとダメなんだよね。

「うん。でも訓練じゃ使用禁止ね」

ズテッ

あ、顔からコケた。まあ、そうなるよね。

「な、なんでですか!隊長!」

ガバッと起きあがったアスカ君が詰め寄ってきた。

ちょっと涙目になってる。

「なんでだと思う?」

意地悪だとは思うけど、私は質問を質問で返した。

するとアスカ君はウッと言葉を詰まらせた。

「……AMF影響下における戦闘訓練だからです。AMFを消す事が訓練の目的ではないからです」

ものすごく落ち込んだ感じでアスカ君が答える。

うぅ……凄い事をしたのに……ごめんね。

「正解。ちゃんと正しく訓練を理解してるね。さあ、また模擬戦するよ!」

いたたまれなくなって、私は訓練を再開させた。

アスカ君が大きなため息をついて離れていくのが分かる。

「うぅ、ゴメンね、アスカ君」

その背中を見て、思わず謝っちゃった私。

「やった事は凄い事なんですけどね。訓練内容からは外れてましたから」

そう言うシャーリーも、アスカ君に同情しているみたいだ。

訓練が終わったらちゃんと褒めておかないとね。





outside

訓練が終了して、アスカはフラつく足で隊長室に向かっていた。

昨日スバルに訓練日誌を押しつけたので、今日はアスカが当番になったのだ。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ