同い年
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「周りの森からいーーーっぱい、おっきな獣が出てきちゃった!!!」」
それを聞いて僕は、冷や汗が背中を伝うのを感じた。
ーー明日、覚悟なさい。
『司書』の昨日の言葉を、思い出したからである。
「……悪りぃな、こっちもこっちでレリーのご機嫌取りが大変なんだよ」
眼下に広がるは、軍の最前線基地。不良のような見た目の青年は森から狼や熊がおもむろに出てくるのを見ながら、少し悲しそうな目をした。
「せめてこのくらいは耐えろよ、総帥殿。まだこれはプロローグに過ぎねーんだ。くたばるんじゃねーぞ」
決して誰に聞こえるはずもない、誰かへ向けた言葉を呟きながら。
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