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全ては我が趣の為に
魔法先生ゲイザー 破
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しか考えていなかった。
周りには人質と言える生徒が居るにも関わらず、ね。
ネギ・スプリングフィールド君。君は、何のためにここにいるのかな?」

「ぼ、僕は…」

「何のために、君はこの学園に到来し、教鞭を振るい、生徒に教えを静聴させるのか。
目標は?志は?夢は?計画は?
…そのどれもが、今の君には欠落して見えます…それはまるで、子供のように」

「………………」

彼は静まった場所で、ただ目の前の少年に説教をたてる。
言っていることは正論で、正に教師が生徒に教えるかのように見える絵面。
だがそれは―――

「周りを見なさい」

説教している人物が変態でなければの話だ。

「こんなにも美しい裸体をさらしている少女達が居るじゃないですか!」

「―――は?」

「ちょ、こっち見んな!」

「ほうほう。上からバスト83、ウエスト57、ヒップ84…健康体で何よりです」

「何で判るのよぉ!?」

続いて裸体の生徒たちに向き直り―――

「ふーむ。未だ未成熟の裸体も素晴らしい輝きを秘めているようですね。
貧乳から美乳、更には巨乳まで…中学生とは思えないスタイルです」

「うわっ、こっち来た!」
「きゃー!みるなぁ!」
「ゆ、ゆえー…」
「のどか!私の後ろに!」
「んー、誉められたでごさるなぁ」
「嫁入り前に裸を見られるとは…」

其々にコメントを言う生徒たちだが、次の瞬間には言葉は無くなる。

”バチュン”

直後、水の球体は弾け、彼女たちの身柄は自由となった。

「ちょ、なにしてるですかー」

スライムのような少女が積めよって攻撃する。
しかしそれを避けた後、その少女はその場から完全に消え去った。

「何をしたかと言われれば、『掴んで』『砕いた』としか言えません。
そして、次会うときには確りとした肉体をもって会いたいですねぇ」

見ていたものは全員が唖然としている。
何をやっても破れなかった水の檻。それを意図も簡単に破って見せたのだ。

「さて、そろそろ出てきたらどうでしょう?」

「ハッハッハ…まさか、このような事になろうとは」

先程吹き飛ばされた男が、再び拘束された少女の横に立った。

「計画とは何処かで破乗するもの。世の常です」

「ほう。君は中々卓越した心情を持っているようだ。
ああ、申し遅れたね。私はヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン男爵。
しがない中級悪魔だよ」

「それはそれは、爵位を持たれた御仁ですか。
なれば私も名乗りをあげましょう。
私はヴァリオット・ゲイザー。先程教師を辞めた、本業が執事の変態です」

「ほう、執事…すまない、最後何と言ったのかね?」

「はい、変態です」

「……
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