第15話 クロスベルでの出会い
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」
「あ、申し遅れました。僕はリィンと申します、実はユン・カーファイ氏から手紙を預かってきています」
「老師から?」
アリアスさんは手紙を受け取ると中の文に目を通しだす。
「確かにこの字は老師の物だが、しかしこれは……!?」
手紙を読んでいたアリオスさんの表情が険しくなりその鋭い眼光が僕を捕らえた。
「……」
「……あの、何か?」
「すまない、立て続けで悪いが少し待っていてくれないか?」
「あ、はい。分かりました」
僕はそういうとアリオスさんは慌てた様子でどこかに向かっていった、更に数分間が過ぎると今度はアリオスさんともう一人男性がこちらに来た。
「セルゲイさん、この子が……」
「間違いないのか?」
「あの字は老師の物でした、信憑性は間違いないと思います」
「そうか、ようやく見つけたか」
無精髭の生えた男性は僕の傍に来ると目線を合わせる為に屈む。
「坊主がリィンか?俺はセルゲイ・ロウ。早速で悪いんだが我々に付いてきてほしい」
「えっと、分かりました」
セルゲイさん達についていき警察署内の一室に連れて行かれる。そこには茶髪の爽やかそうだが強い意志を感じさせる瞳を持った男性がいた。そしてアリオスさんが扉を閉め、僕は部屋にあった椅子に座る。
「改めて自己紹介をさせてもらおう、俺はセルゲイ・ロウ。アリオスとそっちにいるガイの上司で捜査一課に所属している、よろしくな」
「俺はアリオス・マクレイン、よろしく頼む」
「俺はガイ・バニングスだ。よろしく頼むな、坊や」
「リィンと申します」
簡単な自己紹介を終えるとセルゲイさんが僕に質問をしてきた。
「さて…まず君に効きたいことがある、あの剣仙ユン・カーファイから手紙を受け取るとは思わなかったがそこにはあることが書かれていた、『D∴G教団』……君は奴らの施設にいたのか?」
「……はい、僕は教団の施設で人体実験を受けていました」
そう言った瞬間3人の表情が一瞬強張る。
「それは間違いないんだな?」
「はい、僕は施設で色んな実験を受けてきました。非人道的なことも沢山されて……」
レンや死んでいった子供達を思い出すと思わず苦し気な表情を浮かべてしまった。するとガイさんが僕の背中を優しく擦ってくれた。
「辛いなら無理はしないでくれ」
「ありがとうございます、でも僕は全部話します、あそこで起きた事全てを……」
そして僕は施設に関して知ってることを全て話した。セルゲイさん達も真剣な表情で僕の話を聞いてくれていた。
「……言葉も出ないな」
「酷い奴らめ、子供の命を何だと思っているんだ!!」
アリオスさん
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