第35話
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どうやらその子が……”爆弾”だったわけだ。ローゼンベルク工房の人形が仕舞われているトランク………もしこのまま会場に運ばれてその蓋が開かれていたら………?」
「あ………」
「な、なるほど………」
「間違いなくパニックになるでしょうね♪」
ワジの推測を聞いたロイドとエリィはある事に気付き、レンは小悪魔な笑みを浮かべた。
「へー、おにいちゃん、ロイドっていうんだ。……ロイド、ロイド………えへへっ………いい名前だね!」
一方キーアは無邪気な笑顔をロイドに向けた。
「ど、どうも………―――って、そうじゃなくて!キーア!他の覚えてることはないか!?知ってる人とか住んでいた場所とか!?」
「……えーと。………えへへ………なんにも思い出せないや。」
血相を変えたロイドに尋ねられたキーアは首を傾げた後、無邪気な笑顔で答えた。
「ガクッ!―――と、とにかく君をこのままにはしておけない。いったんここを出て―――」
キーアの無邪気な答えにロイドが脱力したその時サイレンが聞こえて来た!
「くっ………」
「いけない……!」
「やれやれ………タイムオーバーみたいだね。」
「うふふ、ここからが”本番”ね♪」
サイレンを聞いたロイド達が声をあげたその時
「なっ………!」
「馬鹿な、侵入者だと!?」
「しゅ、出品物を確かめろ!」
男達の声が聞こえた後、部屋にマフィア達が入って来た!
「ひゅっ………!」
その事に気付いたワジは電光石火の蹴りでマフィア達を壁に吹っ飛ばして気絶させた!
「ほえ〜っ……」
「で、電光石火ね……」
「うふふ、とても不良集団のリーダーとは思えないレベルね。」
ワジの電光石火の攻撃にキーアとエリィは呆け、レンは意味ありげな笑みを浮かべていた。
「ワジ………」
「―――どうやら覚悟を決めた方がいいんじゃない?このままだと確実に連中に捕まることになるよ。」
「………わかった。」
ワジに尋ねられたロイドは頷いた後、その場でスーツを脱いで下に着込んでいたいつもの服装になり
「――――”L”よ。非常事態発生。これよりミシェラムからの脱出を開始するわ。敵は”キリングベア”並びに”ルバーチェ”の構成員及び軍用犬。ジョーカーお兄さん達は敵勢力の攪乱並びに一般人や観光客達の避難誘導を。”西風”の二人は手筈通りに頼むわ。」
「―――かしこまりました。」
「「了解。」」
その間にレンはエニグマとアークスでそれぞれ通信相手に指示をした。
「キーア。俺達と一緒に来てくれるか?君の事は絶対に守るから。」
「???よくわかんないけど、別にいいよ
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