第20話
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ぁ!」
「いえ、たまたまですから。」
運転手に賞賛されたヨシュアは静かな表情で答え、その様子はロイド達は黙って見つめた後
(なあティオすけ………お前、エンジン修理とかは?)
ランディは小声でティオに尋ね
(いえ………門外漢です。導力ネットの関連機器ならそこそこわかりますけど…………(こんな事ならティータさんに少しでも教わっておけばよかったです………))
尋ねられたティオは心の中で後悔しながら疲れた表情で答えた。
「そういえば………あなた達はどうしてここに?」
「あたしたちみたいに手配魔獣を捜しに来たとか?」
「い、いや……そういう訳じゃないけど。」
「警察の任務で、この先にある病院に向かう所だったんです。そこで丁度、この騒ぎに出くわしてしまって。」
「この先の病院………”聖ウルスラ医科大学”でしたか。」
「へ〜、そんな場所があるんだ。あ、それじゃあこの場はあたし達が引き受けるわよ。用事があるんだったら先に行った方がいいんじゃない?」
「バスの運転手さん達はミント達が護衛するから、安心して大丈夫だよ。」
「そ、それは………」
エステルとミントの話を聞いたエリィは戸惑い
「………折角だからお願いしよう。えっと………エステルさんにヨシュア君、ミントさんにフェミリンスさんだったかな?」
ロイドは考え込んだ後頷き、そして確認した。
「あ、呼び捨てでいいわよ。見た所同じ年くらいだし。」
「そうだね………できればお近づきの印に。」
「ミントもいいよ〜。」
「今更呼び方に拘りませんわ。貴方達の好きにしなさい。」
「あ、ああ………―――それじゃあ、エステル、ヨシュア、ミント、フェミリンスさん。導力バスのこと、よろしくお願いするよ。」
「うん!」
「ええ。」
「ミント達に任せて!」
「君達の方も気を付けて。」
そしてヨシュアはバスのエンジンの修理を始め、ロイド達はエステル達から去って行き、徒歩で『聖ウルスラ医科大学』に向かい、ある程度エステル達から離れると立ち止まった。
「ふう………遊撃士協会の新顔、エステルとヨシュア、ミント、そして3人のサポーターのフェミリンスさんか………」
立ち止まったロイドは溜息を吐いた後、考え込み
「まさかエステルさんがクロスベルに来るなんて………エステルさんもそうだったけど、他の3人の身のこなしも凄かったわね。きっとエステルさん達は相当高位の遊撃士じゃないかしら?」
「ああ、間違いねぇだろ。あの身のこなしと技のキレ………かなりの修羅場をくぐってるぜ。」
「エステルさん達が今後の商売敵だと思うと気が重いですね………」
「そうだな…
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