第20話
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「………私も驚きました。」
視線を向けられたティオも驚きの表情でエリィに視線を向け
「あはは、凄い偶然があるものね!」
その様子を見ていたエステルは笑顔で言った。
「………というか、フェミリンスさんの自己紹介を聞いた時、かなり疑問に思ったのですが、何でフェミリンスさんがエステルさん達の仕事を手伝っているんですか。エステルさん、その方が何者か一番よく知っているでしょう?」
そしてティオはフェミリンスに視線を向けた後、ジト目でエステルを見つめて尋ねた。
「ん?どうせずっと一緒にいるのだからあたし達と同じ立場でみんなを見直してもらおうと思って、あたし達の仕事を手伝ってもらっているのよ。第一、フェミリンスは凄い実力を持っているんだから、眠らせておくのはもったいないじゃない!」
「そういう問題じゃないと思うのですが。…………というか貴女もよくエステルさんの頼みに応じましたね。貴女の事を知っている身としては正直、信じられない思いなのですが。」
エステルの話を聞いたティオは呆れた後、ジト目でフェミリンスを見つめ
「………この娘の説得と強引さに負けてしまったのですよ…………それに……エステルとミントがどうしてもと頼みますから、彼女達に救ってもらった身としては断りきれないですし………」
フェミリンスは溜息を吐いた後、苦笑した。
「なんというか………わたしやエステルさん達と出会った時と比べて、随分性格が変わりましたね…………」
「フフ…………エステルとずっと付き合っている影響ですかね?自分でも以前と比べ、性格が変わった事は感じていますよ。………今、こうしてエステル達と共にいる事…………何故かその事にとても穏やかに感じています。」
ティオの言葉を聞いたフェミリンスは苦笑した後、穏やかな目をした。
「ハ、ハア…………(凄いですね、エステルさん………まさか”神”の性格を変えるなんて………)」
フェミリンスの話を聞いたティオは戸惑いながらフェミリンスを見つめていた。
「そういえば………導力バスの方はどうですか?どうやらエンジントラブルを起こしているようですけど………」
一方ヨシュアは運転手に状況を尋ね
「あ、ああ………結晶回路の接続不良が原因なのは確かみたいだが………困ったな、こんな事ならもう少しちゃんと整備研修を受けとくんだったぜ。」
「その、よかったら少し見せてもらえますか?ひょっとしたら何とか修理できるかもしれません。」
「ほ、本当か!?」
ヨシュアの話を聞いた運転手は明るい表情をした。
「そういえばヨシュア、飛行船の操縦とか出来るもんね。簡単な整備ならお手のものか。」
「いや〜、さすが遊撃士!いざっていう時は頼りになるな
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