第19話
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させていただきますよ。」
「ありがとうございます。」
そしてハロルドの言葉にエリィは微笑み
「………応援していただけるのなら今後、何かあれば支援課の方に。」
「そうそう。できればギルドより先にな。」
ティオとランディは勧誘をした。
「ちょ、2人とも!」
「もう……露骨すぎるわ。」
(フフ、たくましくなってきたわね。)
2人の勧誘にロイドは焦り、エリィは溜息を吐き、ルファディエルは微笑んでいた。
「はは、たまには売り込みもしとかねぇとな。」
「営業活動は大事です。」
一方ランディとティオは悪びれもない様子で答えた。
「はは、わかりました。もし困ったことがあれば、遠慮なく相談させて頂きます。それでは私はこれで。皆さんもお仕事、頑張って下さいね。」
そしてハロルドは車に乗って西通り方面へ去って行った。
「ふう………すごく良い人だったな。」
「………そうですね。お人好しのレベルがロイドさんに匹敵しそうです。」
「あのな………」
ハロルドが去った後自分が呟いた言葉に頷いた後言ったティオの言葉を聞いたロイドは溜息を吐いた。
「ま、それでも貿易商をやってるくらいだ。ただお人好しってだけじゃ勤まらないと思うけどな。」
「でも、ハロルドさんは地場産業ときちんと協力しながら堅実に商売しているみたいね。クロスベルの貿易商は国際取引で荒稼ぎする人が多いって言われているけど……そんな中では貴重な存在かもしれないわ。」
「なるほど、そういうもんか。」
「ああいう真っ当な人もいればルバーチェ商会みたいなのもある。……それが今のクロスベルか。」
「ええ、そうね………だから今のクロスベルの全てが駄目ってことはないと思うの。」
「ああ………俺もそう思うよ。―――さてと、昼過ぎか。このまま次の目的地に行こうか?」
エリィの意見に頷いたロイドは仲間達に振り向いて提案した。
「ええ………『聖ウルスラ医科大学』ね。」
「………………たしか南口方面ですよね?」
「ああ、このまま南にまっすぐ抜ければバス停がある。30分ごとにバスが出てるって聞いたことがあるな。」
「へえ、そいつは便利だな。まあいい。とにかく行ってみようぜ。」
「ああ。(医科大学か………やっとセシル姉に会えるな。)」
その後ロイド達は『聖ウルスラ医科大学』に向かう為に南口のバス停に向かった。
「次の発車時刻は………10分後ってところか。」
「待っていればすぐに来るわね。ウルスラ病院か………行くのは久しぶりだわ。」
「ああ、俺もそうだよ。本当ならすぐにでも訪ねるつもりだったんだけど毎日忙しかったからなぁ。」
「あ
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