第18話
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られないけど………」
「まーな。呑気そうな村に見えるが。」
「警備隊の調査書によれば………この村の村長から事情聴衆を行ったそうですね。」
「ああ、まずは俺達も村長さんから話を聞いてみよう。」
「村長さんの家………一体どこにあるのかしら?」
その後ロイド達は村長の家を村民に尋ねた後、村長の家に向かって入った。ロイド達が家に入ると、村長らしき老人が菫色の髪を持つ温和そうな男性と会話をしていた。
「………おかげさまで良い取引をさせて頂きました。今後ともよろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそ。それにしても………本当にあの価格でいいのかね?他の商人よりも2割は高いぞ?」
「それだけ、この村の特産品が認められているというだけです。十分儲けさせていただいてますからどうかご心配なく。」
「そうか………いや、本当に世話になるのう。今度は奥さんやお子さんと一緒に遊びに来なさい。歓迎させてもらいますぞ。」
「はは………ありがとうございます。それでは村長。また寄らせていただきます。」
「うむ、またな。」
老人との会話を終えた男性が去ろうとするとロイド達に気付いて足を止めた。
「おっと、失礼………」
ロイド達に会釈をした男性は家の外に出て去って行った。
「今の人は………」
「商人の方みたいだけど………」
「ま、ここが村長の家なのは確かみてぇだな。」
「お前さんたちは………?」
ロイド達が会話をしていると老人がロイド達に近づいてきた。
「――――失礼します。」
「あなたがこの村の村長でいらっしゃいますか?」
「うむ、いかにも。トルタという者じゃが………あんたたち、観光客か何かかの?」
「いえ………実は、この村にあったという魔獣被害を調べに来まして。」
「おお、あの件についてか!いやな、警備隊の方でも何度か調べてくれたんじゃが………結局、何もわからなくてな。アンタたちが来てくれて一安心だ。」
ロイドの説明を聞いた老人―――トルタは答えた後、明るい表情でロイド達を見つめた。
「「「「………………」」」」
一方トルタの言葉を聞いたロイド達は黙り込み
(あの、これって………)
(ああ、またあのパターンだろ。)
(ふう………もう驚かなくなってきたわね。)
ティオ、ランディ、エリィは疲れた表情で呟き
「………すみません。言葉が足りませんでした。」
ロイドは疲れた表情で謝罪をした後、捜査手帳をトルタに見せた。
「ん、それは……?」
「残念ながら、自分達は遊撃士協会の者ではありません。クロスベル警察、特務支援課に所属している捜査官です―――」
そしてロイド達はトルタに事情を
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