第17話
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は市内だけでも全ての物が揃っちゃうしなぁ。」
「元々貿易都市だから自治州内で自給できなくても成り立ってきたのよね………大抵の移動は鉄道か飛行船………最近は車やバスもあるから自分の足でここまで歩くのは正直、久しぶりかもしれないわ。」
「なるほどねぇ。いわゆる文明病ってやつか。その割には、ロイドはあんまり疲れてなさそうだな?」
ロイドとエリィの話を聞いて頷いたランディはある事に気付いてロイドに視線を向けた。
「俺は一応、警察学校でサバイバル訓練を受けたり、それなりの頻度でギレゼルに模擬戦をしてもらっているから………そういうランディこそ元警備隊なだけはあるみたいだな。汗一つ、かいていないみたいだし。」
「ハハッ………歩き回るのは慣れてるからな。というかこの中でティオすけが一番不思議だろ。ティオすけも俺達と同じ距離を歩いてきたのに、全然疲れている風に見えないぞ?」
「それに一緒に戦闘していて気になっていたけど、ティオちゃんだけ全然傷つかないわよね………?アーツを受けても平気だったし。」
ロイドの言葉に苦笑したランディはエリィと共にティオに視線を向け
「………私が身に着けている戦衣は特別製で、魔法耐性もありますから普通の攻撃は滅多に通しません。」
視線を向けられたティオは静かな表情で答えた。
「へ〜………その戦衣も財団が開発したものなのか?」
「いえ。特殊な事情に巻き込まれた時、同じように巻き込まれたある人達に創ってもらったんです。ちなみに体力がついたのもその時です。」
「出た!ティオすけご自慢の”特殊な事情”!」
ロイドの疑問に答えたティオの話を聞いたランディはティオを茶化した。
「それも前から気になっていたんだけど………ティオちゃん、その”特殊な事情”って一体どんな事情なのかしら?」
「…………すみません。その事情はあまり人に言いふらしてはいけない事なので言えないんです。」
そしてエリィに尋ねられたティオはエリィから視線を外して申し訳なさそうな表情で答え
「なんだなんだ〜?仲間の俺達にも話せないってどんな事情か凄く気になるだろうが〜?人様に言えないような事でもしたのか〜?」
ティオの答えを聞いたランディはティオを茶化し
「お、おい、ランディ。」
ロイドは弱冠慌てた様子でランディを諌めた。
「おっと、戻ってきたみたいだぜ。」
その時何かに気付いたランディが声を上げると、バスがクロスベル方面に向かって去って行った。
「クロスベルに戻るバスね………」
それを見たエリィは名残惜しそうな表情で呟き
「あれに乗ったら、せっかくここまで歩いた甲斐が無いってば。――――とにかく、もう一頑張りだ。多分、ここから村まではもうそ
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