第17話
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皮だよな。)
ティオの答えを聞いたランディは苦笑し、エルンストは口元に笑みを浮かべてランディに念話を送った。
「ふふ………」
「はは………まあ、このまま先に進もうか。」
一方ティオとランディの会話を聞いているエリィとロイドは微笑ましそうに見ていた。そしてロイド達は再び先を進み、アルモリカ村へと続く街道―――アルモリカ古道に入ってしばらく進むと休憩所らしき場所が見えて来た。
〜アルモリカ古道〜
「ここは………」
「休憩所みたいだな。」
休憩所に気付いたロイドとランディが呟いたその時
「きゅ、休憩所………?ハア、ハア………」
「エリィさん、後少しです。頑張って下さい。」
エリィが息を切らせながらロイド達に近づき、ティオはエリィを励ましていた。
「………エリィ、そこで少し休んで行こうか?景色も良さそうだし、一息つくには丁度よさそうだ。」
エリィの様子を見たロイドは提案し
「う、うん………そうね。」
エリィは疲れた表情で頷いた。
「そんじゃ、一休みとするかね。」
そしてロイド達は自動販売機で飲み物を買った後、休憩所に備え付けてある机に座って一息ついた。
「………いい風………ふう……やっと人心地ついた気分ね。」
「はは、お疲れ様。それにしても綺麗な田園風景だな………まるでお伽話に出てきそうな風景っていうか。」
安堵の溜息を吐いたエリィの様子を苦笑しながら見つめていたロイドは周りの景色を見回して呟き
「そういや……古い建物跡みたいなのがあちこちに点在してんだな。ちょっと珍しい風景だぜ。」
何かに気付いたランディは不思議そうな表情で呟いた。
「朽ちた中世の建物跡がそのまま残されているみたいね。確か………このあたりは昔、戦場になったという話だけど。」
「戦場、ですか?」
「ええ………エレボニアとカルバードのね。ここからすぐ近くに古戦場跡があるとも聞いたわ。」
「古戦場跡………」
「へえ、面白そうじゃねえか。せっかくだからちょっと見に行ってみるか?」
エリィの話を聞いたロイドは真剣な表情で呟き、ランディは興味ありげな表情で提案した。
「いや、それはさすがに………」
「うーん………ちょっと遠慮したいわね。」
「………ランディさん。少し空気を読んでください。」
ランディの提案を聞いたロイドは呆れ、エリィは疲れた表情をし、ティオはジト目でランディを睨んだ。
「なんだなんだ。若いモンがだらしねーな。しかし、クロスベル育ちってのはそんなに街から出ないもんなのか?普通、街道くらいはたまに出歩いたりするだろう?」
「いや………それが滅多に出ないんだよ。基本的に
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