第16話
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ニャの話を聞き終えたロイドは頷き
「―――副局長。どうもお邪魔しました。」
「い、いえいえ。また遠慮なくどうぞ。」
ピエールに挨拶をした後去りかけたが、足を止めてランディに視線を向けた。
「ふふ………どうやら結構馴染めてるみたいじゃない?」
「いやあ、ハハ………まあ、国境監視や演習よりは楽しく過ごさせてもらってますよ。」
視線を向けられたランディは苦笑しながら答えた。
「それは結構………私も紹介した甲斐があったわ。ノエル、行くわよ。」
「はいっ。それでは失礼します!」
そしてソーニャと女性隊員は去って行った。
「は〜………やれやれだぜ。」
「ひょっとして警備隊での上官だったのか?」
「いや………直接の上司じゃないけどな。訓練や軍事演習で何度か指導を受けているんだ。美人なのに、怒らせるとメチャクチャ恐いんだよなぁ。」
ソーニャ達が去った後ロイドに尋ねられたランディは説明をした後溜息を吐き
「ランディさんの場合は、生活態度が原因なのでは………?」
「ふふ、そうね。何だか女性問題で色々とトラブルを起こしてたらしいし。」
「そういえば………副司令に付き添っていた女性隊員も知り合いなのか?」
「ん?ああ、タングラム門を警備している奴だよ。……そういや、お前、なんか気にしてたみたいだな?なんだなんだ、ひょっとして一目ボレかぁ〜?」
ロイドの疑問を聞いたランディは頷いた後、ロイドを茶化した。
「あら……………」
「……………………………」
一方ランディの言葉を聞いたエリィとティオはジト目でロイドを見つめ
「い、いや、そんなんじゃないってば。ただ、どこかで見かけたような気がして………」
ロイドは慌てた様子で言い訳をした。
「オッホン!」
するとその時ピエールがわざとらしく咳払いをした。
「あ………」
「………君達はいつまでくだらない話をしてるのかね?ひょっとして………あれか?セルゲイあたりに言われて私を馬鹿にしに来たのかね………?」
「い、いや、そんな!」
「その………失礼しました。」
ピエールに睨まれたロイドは慌て、エリィは軽く頭を下げた。
「フン………ならばとっとと出て行きたまえ。全く、揃いも揃って私の忠告を無視しおって………それが何を意味するのか、当然わかっているのだろうね?」
「っ………」
「おいおい………」
ピエールの言葉を聞いたロイドとランディは表情を厳しくした。
「フフ、まあせいぜい野山で魔獣探しにでも明け暮れるんだな。何だったら全員、そのまま警備隊に移ったらどうかね?あの忌々しいセルゲイと一緒にな。」
「…………いいんですか、私達にそん
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