第16話
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?」
「ええ、そうよ。ここ一月あまり、自治州各地で特定の魔獣被害が相次いでいるの。その調査の手伝いをあなた達にお願いしたくってね。」
「「「「………………」」」」
ソーニャの話を聞いたロイド達は考え込んだ後
「ちょ、ちょっと待って下さい。クロスベル市内ではなく………市外での魔獣被害の調査ですか?」
ロイドが仲間達を代表して尋ねた。
「あら、不服かしら?」
「い、いえ………そんな事は。」
「その、警備隊の方でも既に調査されているのですよね?その上で、私達が手伝う余地などあるのでしょうか?」
「うーん、それが大アリなのよね。普通の魔獣被害というにはどうも不可解なことが多すぎてね。ウチの調査だけでは手詰まりになってきているのよ。だから別の視点を入れておきたいって所かしら。」
「別の視点、ですか。」
「そう、警備のプロではなく捜査のプロとしての視点をね。その意味では、別に貴方達支援課でなくてもいいんだけど。たとえばエリートと名高い『捜査一課』とか。」
ロイドの言葉に頷いたソーニャは意味ありげな目でピエールに視線を向け
「い、いや………ハハ。紹介したいのは山々なんですが。何分、忙しい連中でして、ハイ。それに支援課には先程現れたルファディエル警部もいますので、十分かと。彼女の実力は一課の連中を超えておりますし。」
視線を向けられたピエールは慌てた様子で言い訳をした。
「―――とまあ、色々事情がおありのようだからあなた達を指名させてもらったの。迷惑だったかしら?」
「い、いえ……―――わかりました。そういう事情があるなら喜んで。それで、魔獣被害の調査と言うと具体的には何をすればいいんでしょう?」
「ノエル、例のものを。」
ロイドの話を聞いたソーニャは隣にいる女性の警備隊員に促し
「はっ。………―――どうぞ。」
促された女性はロイドに資料を渡した。
「あ、どうも。(あれ、この人………?)」
「?どうしましたか?」
「い、いえ………すみません。(うーん……どこかで見た気がしたけど。)」
女性の言葉に答えたロイドは考え込んだ後、資料をよく見た。
「これは………」
「警備隊の調査報告書ですね。」
「こちらの調査で判明したことは一通りそれに書かれてあるわ。まずは、その調書だけを見てあなた達には捜査に入って欲しいの。余計な先入観を与えないためにもね。」
「なるほど………」
「そういう事であれば後ほど拝見させてもらいます。」
「ふふ、お願いするわね。それでは申し訳ないけど我々はこれで失礼させてもらうわ。今後は支援課と直接やり取りするからなにかわかったら報告をちょうだい。」
「了解しました。」
ソー
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