1章〜神狼たちの午後〜 外伝〜英雄来訪〜
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であった私が民達と同じ目線で見直す事べきだというエステルと貴女の言葉は間違ってはいないから、手伝っているだけです。………それに友と恩人の頼みを無下にする訳にはいきませんしね………」
見つめられた金髪の女性は静かな表情で答えた後、苦笑しながら栗色の娘達に視線を向けた。
(クク…………しかし、”神”自身を自分達の仕事を手伝わせるとはさすがに我等も予想しなかったぞ。)
一方栗色の娘の身体の中にいる普通の狐より一際大きく、尾が複数ある狐は口元に笑みを浮かべ
(人間が神を扱き使うなんて、目を疑ったわよ………というか、この娘の子供に生まれ変わる予定のあの女神もこの娘みたいになるのかしら?)
天使の姿をした人物は溜息を吐いた後、首を傾げ
(さ、さすがにそれはちょっと勘弁してほしいわ………)
(ク、クー………)
(アハハ………そ、それにしてもエステルさんの影響を受けたのか、フェミリンスさんの性格も随分変わりましたね………最初に出会った時と比べて、別人に見えますよ………)
天使の言葉を聞いた妖精や竜の姿をした者達は冷や汗をかいたり苦笑し
(…………………………)
栗色の娘が片腕に付けている腕輪の中から状況を見ている立派な角を生やした巨大な獣は戸惑った様子で金髪の女性を見つめていた。
「コホン。そろそろいいかしら?」
「あっと。すみません。」
そしてミシェルの咳払いに謝った栗色の娘は気を取り直して黒髪の青年達と共にミシェル達に向き直り
「―――改めまして。正遊撃士、エステル・ブライト。」
「ならびにヨシュア・ブライト。」
「同じくミント・ブライト。」
栗色の娘―――エステルに続くように黒髪の青年―――ヨシュアと蜂蜜色の髪の女性―――ミントはそれぞれ名乗り
「……エステル・ブライト以下2名のサポーター、フェミリンス。」
3人の後に金髪の女性―――フェミリンスは静かな表情で名乗った。
「「「遊撃士協会・クロスベル支部に正式に所属させていただきます――――!」」」
そしてエステル、ヨシュア、ミントは元気良く宣言した…………!
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