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提督がワンピースの世界に着任しました
第11話 人食い島
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俺達は今まで大丈夫だったのだろうかという疑問。

 他に島に近づいた人が帰ってこなくなるという原因は何だろうか。次に、思い当たるのがオカルト的な何か、神隠しとか……。と、考えを深めてみたけれど結局は答えは見当たらないし、今はこれ以上考えても無駄な気がするので一旦置いておく。

「つまりは、神威鎮守府の事について、村の人達は誰も何も知らなかったのかい?」
「えぇ、誰も知らなかったようです。いくら話を聞いても、この島の情報は全くありませんでした」
 やはり、付近の島に住んでいた人たちでも、島の中に来たことが無いのなら分からないか。更に話を変えて、別の事について聞く事にした。

「村の人達との関係は、どうだった? 色々と情報を集めて来れたようだけれど、出会った人たちは皆友好的だったのかい?」

 突然海の向こうからやってきた正体不明の人が、村の中にまで入って来て話を聞こうとしても、普通は警戒されて受け入れられないだろうと思っていた。なので、島に上陸しての偵察任務は難しいだろうから、俺はもう少し時間が掛るだろうと予想していた。

 けれど、実際は妙高達は村の人達に色々と話しを聞いて情報を得ることが出来たようだった。それが何故なのか気になっていた俺は、妙高に直接問う。すると、彼女は村の人達と友好的な関係を築けた経緯を話してくれた。

 その経緯について簡単に説明すると、村に迷惑を掛けていた山賊集団が屯っていた酒場に、妙高たちが聞き込みを行おうと入ったら、山賊たちに絡まれたので撃退。そうしたら、村の人達が大喜びしたという事らしい。

「天龍が酒場で因縁をつけられて、返り討ちにした、ね」
「はい、そうです。その絡んできた人達が山賊をしていた集団だったらしく、撃退した所に村長がお礼を言いに来てました。その後、村長に山賊の悪行や乱暴な振る舞い、村民がどれだけ迷惑を掛けられたのかを詳しく説明されました」
「村の問題を解決したら、信頼されるようになったと言うことか?」
「えぇ、そのようです。山賊たちは、日頃から村に押しかけて住人に迷惑を掛けていたそうで、村の人達も反撃のために自警団を立ち上げたそうですが、その時は歯が立たなかったらしく、それから、従順なふりをしてさらなる反撃のための機会を伺っている最中だった、ということです」

 村の厄介な問題を妙高達が解決したから受け入れられた。そして、情報も簡単に聞き出せたということか。妙高の報告を聞いて、情報を頭のなかで整理していると、隣りに座っている加賀が質問を始めた。

「資材や食料の補給ルートは、確保できそうですか?」
「食料は、今の鎮守府に居る艦娘と提督の分を島の人達に融通してもらうのは可能だそうです。ただ、これ以上艦娘の数が増えたり、長期間にわたって供給が必要なら商船隊の人達と交渉し
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