機動戦艦ナデシコ
1367話
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。我々木連も木連式柔術を始めとした各種武術が盛んでして。良ければ今度シャドウミラーと生身の戦闘技術の交流会でも行いませんかな?」
へぇ。いきなりそんな事を言ってくるとは思わなかったな。
いや、悪い事ではないのは分かる。
そもそも、向こうにシャドウミラーの実力を見せつけるという意味ではかなり有益だ。
「まぁ、その件は前向きに検討しよう。ただ、それよりも前に……こっちの件をまずは何とかしないとな」
視線を、部屋の中に突っ込んできた男達へと向ける。
同時に、まだこの軍港に鳴り響いている非常警報自体が収まった訳ではないというのを現していた。
「ふむ、それもそうですな。とにかく、誰が何を思ってこのような件を仕組んだのか……いや、仕組んでいるのか。それを確認しなければ、お互いにとって最悪の事態になりかねない」
「ああ。まぁ、大体どんな勢力が裏で糸を引いているのかってのは何となく想像出来るけど」
シャドウミラーは地球とも関係を持っている。
それが気にくわないのは、木連にも相当数いるんだろう。
それは草壁との会談で月臣が見せた反応からも明らかだった。
だからといって月臣が今回の件に関わっているとは思わないが、関わっていないとも言い切れない。
その辺に関しては、俺じゃなくて木連が判断するべき事だろうが……さて、これからどうなるんだろうな。
木連の兵士によって取り押さえられ、既に殆ど意識を失っている者達を見て、そう考える。
どうやら、木連との交渉もスムーズに終わりそうにはない。
ただ、今回の件はこっちにとって有利な条件にはなり得るのがせめてもの救いといったところか。
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