機動戦艦ナデシコ
1367話
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だった……と思いきや、イザークに吹き飛ばされた男の方も部屋にいた他の木連の軍人達に寄ってたかって取り押さえられていた。
まぁ、こっちに銃口を向けたんだから、殺さなかっただけよしとするか。
高杉の一撃で倒せたのは1人だけだったが、その間にイザークは次から次に攻撃し、数秒と掛からずに部屋の中へと突入してきた兵士達は全員が意識を奪われて無力化されていた。
「いやはや、シャドウミラーのメンバーというのは凄いですな。まさか、あのような外見でこれ程の力を持っているとは」
驚きを浮かべたのも一瞬、豪快な笑い声と共に秋山が俺に告げてくる。
その気持ちは分からないでもない。
イザークの外見は、何も知らない者が見ればとてもではないが軍人には思えないだろう。
端整な顔立ちと、見た目には殆ど筋肉が付いているとは思えないような外見なのだから。
もっともイザークは着やせするので、軍服を脱げば鍛えられた鋼の如き筋肉がしっかりとついているのだが。
瞬発力を重視して鍛えられたその筋肉は、いわば猫科の肉食獣の如き筋肉と呼ぶべき代物だ。
SEED世界で俺とやり合っていた時は顔に傷痕がついたままになっていたが、シャドウミラーに合流した時に既にその顔の傷痕は消しているので、外見だけを見ればモデルだと言われて納得する者が多いのは間違いない。
「うちの実働班は精鋭揃いだからな。人数が少ない分、個人で色々と出来る必要があるんだよ」
「ほう、やはりシャドウミラーもそのようなところは木連と変わらないようで」
感心したように呟く秋山だったが、イザークがこっちに近づいてきながら愚痴るように口を開く。
「ふんっ、アクセルが俺の事を精鋭だ何だと言っても、説得力はないぞ」
「む? それはどいう意味かな?」
秋山がイザークの方へと視線を向けると、イザークは鼻を鳴らしてから口を開く。
「ふんっ、この男はパイロットとしてだけじゃなく、生身の人間としても驚異的な強さを持ってるって事だ。それこそ、シャドウミラーの中でもアクセルに勝てる奴がいるかどうかは微妙なくらいにな」
「ほう、それは素晴らしい。さすがシャドウミラーのような剛の者達を纏めるだけはある」
「いや、そこまで褒められてもな。エヴァとかフェイトとか……最近だと桜咲とかも俺に対しては有利に戦えるぞ?」
特に桜咲の使う神鳴流は、俺のような物理攻撃を無効化する魔法生物にとっては致命的なまでの強さを持つ。
だが、そんな俺に対してイザークはどこか呆れたように口を開く。
「お前が負けるところは全く想像出来ないけどな。正直、お前は色んな意味で異常だし」
そんなイザークの言葉に興味を持ったのだろう。秋山は俺の方へと興味深そうな視線を向けてくる。
「ほう、興味深いですな
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