機動戦艦ナデシコ
1367話
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ればまだマシか?
「そうだな。もしバッタでメギロートと戦うのなら、バッタの方の数をもっと増やす必要があるだろうな」
ちなみに、木連ではバッタのことを虫型戦闘機と呼んでいるのだが、バッタでも普通に通じる。
中にはバッタと呼ぶと少し面白くなさそうな奴もいるが、大抵の人物はバッタ呼ばわりを許容している。
というか、だ。虫型戦闘機というのは呼びにくくないか?
木連でも普通にバッタでいいと思うんだけどな。
他にもグラビティブラストを重力波砲、ディストーションフィールドを次元歪曲場、転移を次元跳躍といった風に呼んでいる。
……ゲキガンガー3の件といい、この呼び方といい、何より白鳥、月臣、秋山、草壁といった名前の件も考えると、もしかして月から追放された独立派って全員が日本人だったんじゃないか?
何だか普通に有り得る気がするが、取りあえず考えるのは止めておこう。
この件で突っ込むと、色々と面倒な事になりそうな気がするし。
「ふーむ、なるほど。そうなると、今度は虫型戦闘機械とメギロートが上手く連携出来るかを試してみたいな。どうですかな、アクセル代表」
「それは……難しいんじゃないか?」
お互いがAIで動いているというのは事実だが、そのAIの性能や方向性といったものが違い過ぎる。
まず間違いなくお互いの存在に混乱し、下手をすれば同士討ちになる可能性すらあるだろう。
いやまぁ、試すだけなら特に被害の類もないんだし、試してみてもいいと思うけど。
じゃあ、ちょっとやってみるか。
そう言おうとした瞬間、部屋の中に非常警報と思しきものが鳴り響く。
ヴィー、ヴィー、というこの音は、俺にとっても聞き慣れた音だ。
「何が起こった?」
そう問い掛けると、秋山は真面目な表情を浮かべて部屋にある通信機へと向かって行き……それと殆ど同時に、この部屋へとやってくる気配に気が付く。
一瞬こっちに対する応援か何かかとも思ったんだが、どうやら違うというのはすぐに理解出来た。
何故なら、こっちに近づいてくる気配は殺気や敵意を身に纏っているのだから。
「待て、お客さんだ」
通信機に向かおうとしていた秋山だったが、すぐに俺の言っている意味が理解出来たのだろう。厳しい表情を浮かべ、部屋の扉の方へと視線を向ける。
この部屋には、他にもシャドウミラーに対して友好的な木連の軍人が何人かいたのだが、それぞれが非常警報に一瞬混乱した後ですぐに対応出来るように準備を整えていた。
シャドウミラーと友好的に付き合おうとする者が武器を持って俺達と会うという訳にもいかなかったのか、誰も武器を持ってはいないが。
「高杉!」
「了解!」
秋山の呼び掛けに、高杉と呼ばれた男が短く答える。
恐らく秋山の副
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