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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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かに貴族だ。でも…ここは異世界だ。トリステインでもハルケギニアでも、ましてや惑星エスメラルダでもない。そこの貴族です、と答えて彼らが納得するとは思えない。
「まさかお前、度々噂を聞く黄巾党の残党ではあるまいな?」
「へ?こうきん…なんだそれ?」
怪しむ兵の口から飛び出た単語にルークは首をかしげた。
「相棒、こいつやっぱ怪しくないか?」
「そうだな…おい、ちょっと我々に着いてきてもらおうか」
「やば…!」
完全に容疑者と職務質問する警官のような関係が成立しつつあった。これ以上はまずいと感じたルークは、兵たちから背中を向け、逃げた。
「あ、こら!待て!」
兵たちはルークに対する確信めいた疑惑を抱きながら、彼を追い始めた。
一方…その頃の外史世界の蜀の首都『成都城』、一刀は彼女の寝室に来ていた。
「桃香、調子は?」
「うん、ちょっと吐き気はしたりするけど、大丈夫。もう歩けるよ」
ベッドに腰掛けているこの女性。彼女が劉備…真名を桃香。蜀の王となった女性で人徳あふれる人物。同時に天然で人を信じやすいほどの純粋すぎることをよく指摘される。
「ところで、ご主人様はこれからお出掛け?」
珍しく察しがいいなと一刀は思った。桃香は結構天然ボケでそこまで頭がいい印象がないので、失礼とわかっていてもついつい彼女がお馬鹿キャラだと思ってしまう。
「今、すっごい失礼なこと考えてなかった?」
頬を膨らませ、ジト目で桃香が睨みつけてくる。う…本当に鋭いな…と一刀はたじろいだ。
「こ…これから遺跡調査に向かうところなんだ。その前に様子を見に来てさ」
なんとか乾いた笑みを浮かべてひとつ前の質問に答えることで誤魔化した。
「遺跡…?この辺りにあったのかな?どんなものなの?その遺跡」
蜀の統治者でもある桃香さえも例の遺跡のことは知り得なかったことらしい。
「それが、ただの遺跡とは大きく違うようなんだ。どうも、巨人の姿をした石像だと…」
「巨人?もしかして、おっきな人の?」
そういった時の桃香の頭の中には、2mほどの身長を持つ体の大きな人間が自分たちを見下ろしている光景が浮かぶ。
「い、いや…単に背が高い人のってわけじゃないんだ。」
「じゃあ…は!もしかして人食い人種!?」
そのとき、今度は隊長3mから15mほどの体長を誇る巨人たちが人々を喰らう姿を想像してしまった。そしてそいつらはどんなに剣で切り裂きにかかっても死なず、唯一項(うなじ)を切り裂かないと死なない特殊体質を持つという…。
「イェエエエ○アアアア!!!!……って違う!違うから!!!」
「違うの?」
青ざめた顔から一転してポカンとした表情に変わる桃香は首を傾げる。
「そう言ってるじゃんか…はあ…」
ここまで桃香が妄想爆発したことがあったか?
妄想といえば、魏の荀
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