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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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とヴァリエールは白装束共を追え」
「あぁ、わかった」
「言われなくてもそのつもりよ」
シュウの提案と方針に、自分たちもそのつもりだったゼロとルイズの二人は頷いた。ルイズの場合だと、やはり我が子の誘拐と聞いて黙って入られないと思ったのだ。
すると、テラがルイズを見て、一つ問いただしてくる。
「ルイズ様、よろしいのですか?ご実家の方々に何も言わずに…」
「言ったところで反対されるだけよ。説明するだけ無駄だわ。そんな暇があるなら、1秒でも早くあの子を助けに行くのが懸命よ」
「…わかりました」
「なら、決まりだな」
ゼロは今後の自分たちのみの振り方が決まったところで、一度目を閉ざすと、三人の方を見て、改めて決意を固めた。
「皆…なんとしても奴らの企みを阻止しよう」
彼のその言葉に頷いたときの、三人の目には迷いはなかった。



ルークは今、最大のピンチに遭遇した。
ここは故郷であるハルケギニアですらなかった。異世界であることが事実ならば、当然通貨はないも同然。つまり…
「腹減った…」
腹を空かせた彼は、ようやくたどり着いた小さな街の付近で腹の虫を抑えながら肩を落としていた。とにかく何か飯にありつかなければ餓死してしまう。
ちょうどルークは、壁とそれに囲まれる門を見つけた。見張りの兵と思われる大人の男の兵がいる。何も分からない以上、情報を集めるしかない。彼は門に立っている兵に近づいて声をかけた。
「何だ貴様。見慣れない格好のようだが」
見張り兵たちはルークの身なりを見て目を細めた。彼らから見て、ルークの服装は決して見かけることのできないものだったこともあり、不信に思った。ルークは自分が怪しまれていることを痛感する…が、それでも聞かなければならない。
「あのさ、ここってどこなんだ?」
「ここは『江陵(コウリョウ)』だ。この門に書いてあるのが見えんのか?」
兵の一人が、頭上に向けて指差す。門の扉とやぐらの間の壁の位置に、地名を刻んだ石版が張り付いている。そこに漢字で『江陵』と書かれていたが…。
「…読めねぇ」
地球人ではないルークは漢字とは無縁だったため全く読めなかった。なんだ、あの無駄に複雑に絡み合った文字は。
ちなみに光陵とは、現在ルークが飛ばされた古代地球の中国大陸、そのほぼ中央部の地域に位置しており、呉の領土のひとつである。
「おいおい。なかなかいい身なりしている割に字が読めないのか?」
ルークの反応を聞いて、もう一人の兵が呆れた様子を露にする。馬鹿にされたような口に効き方に、ルークは少しカチンと来た。
「確かに…君のその服装は見慣れないな。どこかの貴族なのか?」
「え、あ〜…まぁ一応は…うん」
最初の一人の兵士から服装を観察され、ルークは思わず言葉を濁した。自分でも素行はよくないほうだとは思うが、確
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