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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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は一瞬顔を驚愕の色に染め、そして落胆したように顔を沈ませた。そんな彼女を見て、シュウは少し考え込むように彼女を見るが、頭によぎった考えを振り払うように少し首を横に振り、ルイズに言った。
「…ヴァリエール。自分で管理できないなら、やはり俺たちのところで預かっていた方がよかったと思うのだが…」
「…耳が痛いわね。でも…」
「やはりな。お前ならそうだろうと思った。お前は良くも悪くも独占欲が強いからな」
「お二方がご自分を責めることはありません。寧ろ、ルイズ様からあの方を頼まれていたというのに、みすみす奴らの手に渡してしまうとは…一生の不覚です」
自らの手でわが子を守れなかったことを悔やむルークの母、ルイズ。だがテラは自分こそが悪い、自分こそが責められるべきと言った。
「皆、悔やむのは後にしよう」
そんな彼女たちを見かね、一人の別の男が彼らの元に歩いてきた。
「『ゼロ』様…」
「あんた…!」
「…ようやく来たか」
ゼロと呼ばれたその男の姿は、髪が黒く、まだ若さを残した容姿をしているにもかかわらず、何年もの間戦ってきた風格を、己のみにまとうマントに隠れた表情から漂わせていた。
「済まない皆。俺の方も空間の歪みから現れた怪獣に手を焼かされた」
「お前の方でも敵が出たのか」
さらにゼロは、その際に戦ったドラコが本来の固体よりも強化されていたことなど、シュウたちにドラコと戦ったときの詳細な説明をした。
「強化された怪獣…またやっかいなのが出てきたわね。しつこいったらないわ」
ルイズは面倒くさげに呟く。ただでさえ一体仕留めるだけでも苦労する相手が、パワーアップするなんて、できれば避けてほしいものだ。
「それにあの歪み、ただのワームホールじゃなかったな。壁の向こう側から無理やりこじ開けたような感じだった」
「ということは…何者かが、向こうの世界からこっちの世界に侵入しようとしていたのか?」
「ルークを狙ってきた白装束と眼鏡の男と、何か関係があるのかしら?」
あらゆる予測を立て始める一堂。すると、テラが表情を強張らせながら口を開いた。
「…奴らです。やつら以外に考えられません」
「前にも君が言っていた…『奴ら』のことか?」
もしやと思ってゼロも声をかけると、彼女は頷いた。
「白装束に眼鏡の男…間違いありません。奴らがついに動き出したんです」
「厄介な奴らが動き出したな。全く迷惑な奴らだ」
テラの知る『奴ら』については、シュウたちも認知しているようだ。以下にも奴らを厄介物としてみているような言い方までしている。
「とにかく、ルークの奪還と、ワームホールの先の世界とのコンタクトが必要だな」
「少し長い旅になりそうね…」
「ならば、俺はグラモンたちUFZの連中と連合政府との会談をすませたら、あの空間の歪みの先の世界に向かう。お前
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