暁 〜小説投稿サイト〜
ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
[3/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
にした。彼らエスメラルダの…ハルケギニアの人間にとって月とは青い月と赤い月の二つが存在している。だが今ルークが空を見上げた際に見た月は…白い月が一つだけというものだった。
彼からすれば明らかにおかしい変化だ。月が片方吹っ飛ばされたことで、残った月が白くなりました?だなんて無理のある話だ。となるとここは…
「ここって、もしかして地球…なのか?」
自分の星は、ある事情が重なり合って20年前に地球との交流を結ぶこととなった。地球では月が一つだけということも聞いている。だが…何かおかしいと思った。地球はエスメラルダよりも近未来以上の文明を築いていたはずだ。だがここから見える景色は…どこまでも続きそうな荒野。
本当にここは地球なのか?それさえもルークにとって懐疑的なものだった。
とにかくルークは情報を整理した。
元の世界…エスメラルダでの学校帰りにて突如怪獣が空間の歪みから出現し、それを…かの有名な英雄戦士たちが現れ対峙。その間自分は、眼鏡の男がけしかけてきた白装束の奴らに追い回され、そこへテラが助けに来た。だが彼女の救援もむなしく…。
(意味わかんねえ…何でこんなことになったんだよ…)
心の中で今の現実を呪いたくなるが、ここで立ったままでいても、致し方ない。ルークはひとまずこの場から歩き出すことにした。
ルークが謎の眼鏡の男と白装束の手によって誘拐されたという情報は、テラの証言の元、この世界の防衛軍『UFZ』にも伝わった。謎の光の発生が、ちょうど彼らの基地の怪電波受信装置にキャッチされたためである。
この国…トリステインにとって最も王族に近い関係にある有名貴族の屋敷に発生した謎の事件。UFZの隊員らが派遣され、ルークが消失した地点を中心に調査が開始された。だが、詳しい原因は何もわからないという結果しか残らなかった。
「済まないな、ヴァリエール。俺たちは街で戦っていたというのに、お前のガキがみすみす浚われるのを見過ごすことになった」
ルークが消失した地点にて、シュウは桜色の髪をなびかせる美しい女性と話をしていた。その顔はルークによく似ていた。
この女性こそ、ルークの母親『ルイズ』である。
「仕方ないわ。あんたたちには別の役目があった以上、そっちを無視することができなかったんでしょ?寧ろ、私は母という立場でありながら、国の任務を優先してあの子を家に預けたままにしたのも一因だわ」
彼女は若き日の戦いでの功績から英雄の一人として讃えられている。故に各国で発生している超常的な問題の解決のために世界のあちこちに自ら赴くことが多かった。
「そうだな。俺にも愚痴をこぼしていたくらいだしな」
「あんた、ルークに会ってたの?」
「変身して戦う前に妖精亭でな。自分の父親のことを俺に尋ねてきた」
「なんですって…?」
それを言われると、ルイズ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ