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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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の、ルークを笑っている。
「死にやがれ!!」
真っ先に飛び出してきたのは、ナイフを持ったチビの方だった。ナイフを持ってその小柄な体格を生かしたすばしっこい動きでルークに接近した。だが、ルークにはそんなチビの動きは遅く見えた。それなら避けることもできたのだが…彼は避けるそぶりも見せなかった。
(こいつ、よけもしねぇのか!喧嘩のド素人だぜ!)
チビは完全にルークを下に見ていた。そのまま自慢のナイフで刺し殺そうとルークに石鹸を続けた。もうすでに、一歩手前にまで近づいていた。
だが、突然チビの動きが止まった。
「な…!」
「どうした?俺の喉をぶっ刺すんじゃなかったのかよ?」
チビは自分の手元を見る。そこには、信じられない光景があった。
「げぇ!!?こいつ馬鹿かぁ!!?小刀を、素手で受け止めてやがる!?」
なんと、ルークは自分の体にチビのナイフが突き刺さる前に、その刀身を、素手で文字通り握りしめる形でつかんでいたのだ。
「さて、ここで問題を出しましょうか。おチビのおじさん?」
ルークは見下すような視線でチビを見下ろしながら、急に奇妙なことを言い出した。
「て、てめえ…小刀から手を放しやがれ!!さもねぇと指をそのままそぎ落とすぞごら!」
チビはすでにそういいながらも、ルークの手からナイフを引っこ抜こうとしていた。だが、どうしたことか。まるでコンクリートにそのまま埋め込まれてしかっているかのように、ナイフは1mm足りとも動かない。
「おいおい、まだ問題の途中だぜ?最後まで聞けよ」
「ふ、ふざけんじゃねぇ!」
「ったく…仕方ないな。
じゃあ問題を言うぞ。今から始まる喧嘩で無様に負けるのはどちらでしょう?
1、トリステイン貴族の名門出身で、喧嘩で負けなしの俺…ルーク・ド・ラ・ヴァリエール。
2、女の子を恐喝し、あまつさえ俺に喧嘩を売る身の程知らずな屑犬三人組のおっさん…
さあ……」
バキン!!瞬間、チビのナイフが砕けて飛び散ってしまう。
「へ…?…うげ!?」
チビは自分のナイフが、地面にたたきつけられたガラスのように砕け散ってしまったのを、夢でも見ているかのように、ただ茫然と見ていただけだった。その直後…脳天にルークのチョップが振り下ろされ、チビはそのまま気絶した。
「どっちでしょう?」
倒れたチビなど完全に無視し、手に残ったナイフの刀身の破片を手で払うと、問題の末端を告げながらルークは残った二人を睨み付けた。その顔は、中性的な美しい顔などではなく…完全にヤクザのような歪みようだった。
両手をボキボキと鳴らしながら、睨み付けるルークに、アニキは恐怖した。
「お、おいデク!なにしてやがる!早くあの餓鬼を殺して身ぐるみ剥いじまいな!」
「おう…」
アニキに命令され、デクはルークの前に出る。ルークよりも一回り大きな体格は、
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