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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、外史に降り立つの事
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年相応の少女らしさも持ち合わせていた。
「あぁ、我々が宇宙に旅に出てからしばらく経つが、あれほど美しい星は初めてだ。
恐らく環境も我らの故郷と告示しているだろう。
艦長もあの星に降りることを決断なされた」
その少女に対し、彼女を見る『自分』がそう答える。彼の声も、まるで宝探しで探している目的の宝を見つける寸前の冒険家のように興奮していることが伺える。
「どんな星なのか楽しみね。きっと美しく緑豊かな自然に囲まれているはずよ」
「間違いないさ。星の外から見ても、あれほど綺麗に輝いているんだからな」
彼もまた、彼女と同じように窓から見えるその青い星を見つめる。宇宙空間を漂う宝石のように美しく、手ですくわないと零れてしまう雫のようだ。故に、あの星をもっと知りたい。支えなければならないという欲求が生まれてきてしまう。
「あ…ところで、君とは始めて話をしたな」
彼はここで、話しかけてきた彼女とは初対面であることに気づくと、彼女もまたそれに気づいた。
「そういえばそうね。せっかくの機会だし、お互いの名前を教え合わない?」
「わかった。俺は…○○○。君は?」
「私は●●●●よ。よろしくね、○○○」
二人は互いに微笑み合う。この出会いが、もしかしたら後にお互いにとって最高の幸せの未来を描いてくれるのではと思えてならないほど輝かしい光景だった。


「ぐ…」
ルークは、起き上がった。
頭がボーっとする。また俺、夢を見てたのか。だが、今までとは少し違っていた。これまでルークが見てきた夢のないようは、いずれも巨人が戦う光景で占められていた。でも今回はどうしてだろうか。誰かの、妙に穏やかな思い出の1ページを垣間見た。
だんだんと意識がはっきりしてくるルーク。そして、自分の周囲の光景を見て絶句することになる。
(なんだ…ここ…)
さっきまで自分は一国の首都…つまり大都市の中心にいたはずだ。だが、今の彼が見渡す景色は…
見渡す限りの荒野だった。
これは一体どういうことなのだろう。まさか怪獣たちによってトリスタニアの街は跡形もなく消し飛ばされてしまったのだろうか。
いや、それ以外にも一つ忘れていることがある。ここがどこかどうかなんてことなんかじゃない。
「そうだ、テラ!テラーー!!!」
自分お墨付きともいえるメイド、テラ。一緒にあの光に巻き込まれたはずだ。近くにいるはず。だが、彼女の姿はどこにもない。
「…テラ、どこに消えちまったんだ?」
いや、正確には自分の方が消えたというべきか。
彼女は自分にとって数少ない理解者だ。そんな彼女の姿がない。しかもここはどこだか全く分からない上に孤独であるのは心細い。
…どうすればいい?くそ…!!舌打ちした。とにかくイライラした。
イラついて空を見上げると、さらにルークは驚くべき光景を目の当たり
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