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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年の日常、崩れ去るの事
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りてきて
「て、テラ!?なんで…!?」
「……」
眼鏡の男は後ろを少し振り返って、迫ってくるテラを見る。
「また邪魔をするのですね…」
彼にとってテラの存在は邪魔でしかない。その意思を察してか、白装束たちが壁となってテラと対峙する。
「この!」
自分に迫ってきた白装束を張り倒し、殴り飛ばしながらテラはルークを助け出そうとする。だがあまりに大人数であるせいか、なかなか近づけずにいる。
一方で眼鏡の男は、テラが白装束と戦っている間、呪術の詠唱を続行した。ルークたちの周囲を囲む札の光が強まっていく。このままでは、最悪殺されるかもしれない。だったら…いっそ…
「うおおお!!」
ルークは覚悟を決めると、足に力を込めて乱暴に、自分の足を掴んでいる白装束の腕を振り払った。そして同時に、眼鏡の男の顔面を蹴飛ばしてしまう。
「ぬぅ…!!?」
顔を蹴られ、鼻を押さえる眼鏡男。ちょうど鼻の頭を蹴り押されたようだ。捕まえていたルークの足が彼によって払われ、白装束たちは彼の腕を捕まえる力をも緩めてしまう。それを突いて、ルークは両腕で思い切り、自分をさっきまで捕まえていた白装束全員を札の外側へと投げ飛ばした。吹っ飛ばされた白装束たちは周囲の建物に激突してしまう。
だが、そのときだった。
「!?」
ルークはまだ、眼鏡男の手によって発光し、輝きが収まらない札の中心に立っていたままだった。その光がやがて、彼の姿を覆い隠してしまう。
「テラ…!」
ルークが寺の名前を呼んだその瞬間…まばゆい白い光が放たれた。
「う…!」
テラはそのまぶしさに目を覆う。そしてその直後、輝きが収まったその場所には、ルークの姿は陰も形も残らなかった。
「坊ちゃま!!」
それを見てテラは悲鳴を上げてしまう。一方で、眼鏡男はなんの詫びれもなく、ルークの消えた場所を見下ろした。
「おやおや、『彼』の元へ転移させる予定だったのですがね…まあいいでしょう。場所は違えど『同じ世界』に転移させたことに変わりないですから」
この男にとっては、一つ予定外な事があったらしいが、結果的には特に問題は無かったようだ。
「あなたはそこで遊んでいなさい。私たちはこちらでやらねばならないことがありますので…では、ごきげんよう」
既に時間は十分だ。眼鏡の男は、指をぱちんと鳴らす。すると、ルークに殴り飛ばされた白装束たちが再び立ち上がり、テラに向かって襲ってくる。
「待ちなさい!」
テラは自分に再度迫ってくる白装束たちを退けながら、眼鏡男に近づこうとしたが、白装束たちは思った以上にしつこかった。バリケードを作るように立ちふさがってテラを一歩も通そうとしない。
その間に眼鏡男は奇怪な呪術の詠唱を完了させ、彼もまた光に包まれ、一瞬にしてその姿を消してしまった。
「しまった…!!」
テラは苦虫を噛
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