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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年の日常、崩れ去るの事
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ごそうとした。だが、どれほど逃げ回ろうとしても、奴らは追い続ける。
(くそ、しつけーんだっての!!)
いい加減にバテてそのままはいつくばってほしいものだ。だがそんな願いを裏腹に、白装束たちはルークを追い回し続けた。
そのとき、クトゥーラの攻撃による触手が、走り続けるルークのすぐ目の前で跳ね上がった。当然ルークは立ち止まってしまう。
「今だ!」
白装束の一人が仲間たちに命令すると、白装束たちは直ちにルークの両腕と両足を一人ずつ捕らえた。ルークは当然振りほどこうとしたが、白装束たちの力はルークの予想を上回っていた。
「ぐ、この!離せ!離しやがれ!」
「まったく、手間をかけさせる…」
もがくルークを見て、さきほどの眼鏡男も遂に駆けつける。
「あまり手間をかけさせるものじゃありませんよ。私一人だけでもこの世界へもぐりこむのには苦労いたしたんですからね」
「てめえ…やぱりこの世界の人間じゃねぇのか!目的はなんだ!俺みたいな奴を捕まえて一体何をする気だ!?」
「だから言ったでしょう?これからのあなたにそんなことを知る必要はないのですよ」
二度も同じことを言わせるなといわんばかりに、眼鏡男は呆れ気味に言う。
「…あぁそうだな。てめえみたいな不届きな野郎に理由を聞いた俺が馬鹿だったぜ」
一人の人間にここまで追い詰めるような真似をしたのだ。どうせろくでもない理由に違いない。ルークはそれ以上何も聞かず、抵抗を続けた。
「無駄です。彼らの力は、たとえ…

『ウルトラマン』の血と力を受け継いで生まれたあなたでも解けませんよ」

「!」
こいつ…なんて…?
ルークは一瞬頭の中を射抜かれたような感覚を覚えた。
「てめえ、何を知って…」
こいつとは今日初めて知り合ったばかりじゃないか。しかしこの男はルークさえも知らないはずのことを、知っている?ウルトラマンの血を引いている?だとしたら、やはり俺の親父は…!
「では、連れて行きますよ。あまり待たせると、ただでさえせっかちで短気な彼が怒りますからね」
眼鏡男が、自分の配下である白装束たちに捕まっているルークに近づくと、両手に、見たこともない文字を刻んだ奇妙な札を持って、何かをぶつぶつと呟き始める。
(魔法の詠唱!?いや…)
よく聞き取れないが、ルークはこの眼鏡男が呟いている言葉が、魔法の詠唱とは異なるものだと察した。ハルケギニアの4大系統魔法でもなければ、エルフたちの使う精霊魔法でもない。根本的に違う何かを使おうとしている。
眼鏡の男は、ルークの周囲に向けて札を、円を描くように数枚ばら撒いた。すると、札が怪しい光を放ち始め、ルークを捕まえている白装束たちもろとも彼を筒込み始めた。
そのときだった。
「お坊ちゃまから離れなさい!」
テラが現れたのは。ルークたちの下に、どこからか飛び降
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