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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年の日常、崩れ去るの事
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し、運動もそれなりにできますから」
「……」
見た目だけだとそうは見えない。ルークから見れば、背が高いだけのノッポ…まさに独活の大木のようだ。それに、なんかこいつは怪しい。いやな感じがする。
「ま、かまいませんけどね。もうじき、あなたにとっても不満要素だらけな日々は終わりますよ」
すると、彼はふ…と笑みをルークに向けて浮かべる。
「?終わるって…どういう意味だよ」
「さあ、それはご想像にお任せしますよ」
授業終了のチャイムにつられるように、生徒たちが教室を出て行く。それに続いて彼もまた教室を後にするのだった。
(なんなんだあいつ?)
よく分からんが、…君の悪い野郎だった。まるでこっちを見透かしてくるような目だった。
まぁ、どうでもいいだろう。ルークはさっきのやり取りのことなどさっさと忘れて、街へ繰り出すことにした。



「なるほど、では今日、まもなくですね?」
『あぁ、これでまた一つ…俺たちの目的に近づいた。だが、なぜこの世界から潰す気になった?』
「それは、やはりこの『外史』の守護者である存在です。「彼女」のおかげで、彼らに我々の存在は既に悟られている。秘密裏にことを進めなければ、彼らに気取られてしまいます」
『ち…そのために外史に生きる傀儡ごときをけしかけねばならんとはな…』
「いつでもやってきたことじゃないですか。今更でしょう?」
『この手で直接手を下さないと我慢ならん』
「それができるように、今のあなたにはそちらの世界での作業に取り掛かってもらってるんです。あなたの大嫌いな『彼』もまたその外史で生きています。ちょうどいい意趣返しになるからいいじゃありませんか」
『…ふん、まぁ否定はしないがな。あの男をまだ殺せないのは腹立たしいが、奴を苦しめる時間を延ばせるというのなら…望むところだ。とことん苦しませてから殺巣のが楽しみだ。それより…』
「なんでしょう?」
『例の傀儡と、それを見張っているあの裏切り者はどうしている?』
「傀儡の居所は判明しています。そして、彼女が彼を見張っていることもね」
『あいつには常々邪魔をされたからな。おい、あの女は…』
「ええ、わかってます。いずれ確実に…仕留めて見せましょう。ですがまずは…彼を確保しなければ」



ルークは結局、全ての授業が終わってもすぐに家に戻らず、城下町『トリスタニア』にある知り合いの店に寄って行った。
その店の名前は…『魅惑の妖精亭』。20年以上も前から繁盛し続けている大人気の店である。『妖精さん』と呼ばれている女性店員たちが色気と可憐さを備えたコスチュームを着てお客様をおもてなしする…地球で言うメイドカフェに近い。ルークもそこの常連である。
色気ある女の子たちのきわどいコスチュームから見え隠れする胸や足などに、つい目を生かせてしまうこ
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