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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、荒んだ日常を送るの事
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つて平民が貴族に虐げられたときの意趣返しといわんばかりに、気弱な貴族の生徒をいじめる場合でも、暴力で事を収めることもたびたびだった。
結果、ルークという抑止力が校内のいじめ問題を日が経つにつれて急激に減らした一方で、彼を恐れる生徒や教師たちからは敬遠されるようになった。
暴力で解決すること、それを振るって孤立する懸念があるため、コルベールは度々注意を入れるのだが、そんな彼を煽るようにまた校内での暴力行為が横行する。ルークからこらしめられても懲りなかったり、中にはルークに対する報復のために蜂起する学生もいる始末だ。そしてまた、ルークが直接出向いていじめを行う生徒を半殺し。良かれと思ってやっていても結局は暴行であることに変わりない…。
「ルーク!あなた自分の立場を分かってるの!?私たちヴァリエール家は古来より由緒あるトリステインの公爵家なのよ。それが校内で野蛮な喧嘩を繰り広げるなんて、何時になったらヴァリエール家の一員だという自覚を持つのかしら!?」
家に帰ったらいつもこうだ。学校からの連絡でまたルークがいじめっ子たちに対する暴力沙汰を起こしたことを知った上の叔母が遣ってきてうるさく叱り飛ばしてくる。
「っるっせえな…」
それに対してルークは怒鳴り散らしてくる叔母の怒声を聞き流そうと、耳をふさぐのに必死だった。
「うるさいですって!?それが問題を起こした者の言う台詞!?」
「あいつらが大人しくしてりゃ俺だってなにもしやしねぇよ。けど、いまだにいちいちいらねぇ騒ぎを起こす馬鹿がいやがる。そいつに気合を入れることの何が悪いってんだ。悪いのはあいつらだろ」
「あなたねぇ…!」
「大体ヴァリエールがどうこう言ってるけどよ。俺だって実家の誇りくらいはあるさ。けど、だからこそ無視できねぇんだ。あのクズ犬共がへらへら笑ってやがるのが」
「だからといってあなたが暴力を振るう理由になると思ってるの!?」
「じゃああんただったらどうするんだよ?大体、お袋に対して暴力じみた教育を施したあんたが、俺に偉そうな口叩いてんじゃねぇよ」
「なんですって!?」
若い頃の汚点をダシにされてルークの叔母は眼鏡の奥の鋭い目をより鋭くさせる。
「んじゃ、そゆことで〜」
「こら!待ちなさいルーク!」
軽いノリで去り行くルークを引き止めようとするが、ルークは無視してそのまま二階へ上がっていく。
「まったく…ちびルイズ以上に手間のかかる子ね」
目くじらを立てて、いらいらを募らせていく叔母だが、怒りの表情から打って変わって、ため息混じりに落ち着いた表情に変わる。
「暴力…か」
ルークの言った言葉を気にしたのが影響したようだ。
「エレオノール様、もうお坊ちゃまはお帰りに?」
何か頭を悩ませるルークの叔母の下に、一人のメイドが歩み寄ってきた。
「あら、テラじゃな
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