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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
少年、荒んだ日常を送るの事
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顔を上げてきたマックが、芝生にはいつ配ったままルークを睨みつけながら負け惜しみの台詞をぶつけるが、ルークはだからどうした?といった様子で睨み返してきた。
「自分に非があるくせに親に言いつけるとか、情けねぇ野郎だ…すぐにてめえなんぞに意味不明な謝罪をしなかったそこの泣き虫野郎の方が人間できてるぞ」
親の権力にすがって相手を威圧しようとするその貴族生徒の姿が、あまりにも情けなく見えた。
「な、なんだと!僕を誰だと思ってるんだ!僕はトリステインで由緒ある家の出なんだぞ!」
「人の頭を踏みつけて、意味不明な謝罪を要求するような家の息子なんざ、貴族を名乗る資格があるわきゃねぇだろ。この『クソ犬』野郎が」
舌打ちをかますルーク。すると、倒れていたマックの取り巻き立ちの中で数名ほどの学院の生徒が、ルークが視線をはずしている間にそろりと、この場から逃げ出そうとしていた。
「おい、取り巻き連中」
だがそれに気づいていた。呼び止められた生徒たちはビクッと身を震わせる。
「まさかてめえらまで、このクソ犬と同じ寝言ほざくんじゃねぇだろうな?」
「ひ、ひ…!」
「う、うわあああああ!!!」
再びルークから鋭い視線で睨まれ、取り巻きたちはその場ですくみ上がる者、中には逃げ出した者もいた。ルークは追わなかった。連中へのムカつき加減が高く、一秒でも早くやつらの顔を見ずに済ませたかった。
(…そういや、前にもどこかでああいう手の奴、腐るほど見たような…)
ふと、彼は去って行ったマックたちの悪辣な人物像に、奇妙なデジャヴを感じた。弱い立場の人間を蹂躙して、平気な顔でへらへら笑う。そんな下劣な奴を前にも見たことがあるような気がした。
それも…ずっと昔に。…あぁそうだ、確か、夢の中でそんな奴がいたような気がする。なんか、『青かった』ような…。
「ルーク君!!何をしているかね!」
今の騒ぎを聞きつけたのか、一人の教員と思われる壮年の男性が走ってきた。…ちなみに髪の毛は一本もない。
「コルベールの、おっさんか…」
「先生と呼びなさい、先生と!全く君という子は…ちょっとこっちに来なさい」
コルベールと呼ばれた男は、おっさん呼ばわりされて憤慨する。
この男…『ジャン・コルベール』は長年この学院の教員を務めている教師だった。20年ほど前に、この世界を襲った災厄でも、英雄たちの力となって戦い抜いた英傑の一人としても尊敬を集めている。
「…へいへい」
コルベールからの命令で、ルークはそのまま連れて行かれてしまった。
きっとあいつは先生から正統な制裁を受けるのだろう。ルークが先生に連行された姿を見て、マックたちは逆転勝ちした気持ちになって、連れて行かれたルークを冷酷な笑みを浮かべて嘲笑ったが…
その後、ルークの実家が王家と姻戚関係にある名家中の名家『ヴァリエール
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