第34話
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ぜ。久々に”狩り”がしたい気分だぜ。」
「は、はは……」
ガルシアとマフィアが会話をしているとロイド達がフロアに入って来た。
「あ………」
(マフィアの若頭………!)
ガルシアに気づいたロイドとエリィは足を止めた。
「おっと、こいつは失礼。当会場の警備を担当しているガルシア・ロッシといいます。防犯のため見回っている最中でして、お見苦しいでしょうがご容赦を。」
「……いや。見回り、ご苦労さまだね。」
(何とか凌がないと……)
ガルシアに見つめられたロイドが苦笑している中、エリィが考え込んでいるとガルシアがロイドに近づいてきた。
「あん?お客さん、どこかで見かけたことがあるような…………ん〜?……」
「……気のせいじゃないかな?あなたみたいな大柄な人、一度見たら忘れないだろうしね。」
「はは、そうかもしれませんな。ふむ………念の為名前を伺ってもいいですかね?」
「………ああ、構わないよ。―――初めまして。ガイ・バニングスという。」
「ガイ………?はて、その名前もどこかで聞いたような……」
(くっ………マズったか……!?)
(ど、どうしたら………)
ガルシアに怪しまれ始めている事にロイドとエリィが焦り出したその時
「―――ふふ。遅れてしまいましたわね。」
一人の女性がロイド達に近づき
「へ……」
「ベ、ベル………!?」
女性――――マリアベルの登場にロイドとエリィは驚いた。
「ふふ………こんばんは、”ガイ”さん。こんな場所で会えるなんて本当に奇遇ですわね。」
「え、ええ………」
「本当に………予想外だわ。」
マリアベルに話しかけられたロイドは苦笑し、エリィは溜息を吐いた。
「ふむ……お嬢さんはどちらさまで?」
一方マリアベルが気になったガルシアはマリアベルを見つめて尋ねた。
「わたくしの名はマリアベル・クロイス。お見知りおき願いますわ。」
「IBCの………」
「これはこれは………上から話は聞いておりましたよ。今年はついに招待に応じてくださったわけですな?」
マリアベルが名乗るとマフィアは驚き、ガルシアは口元に笑みを浮かべてマリアベルを見つめた。
「ふふ、何度も断るのもさすがに失礼かと思いまして。こちらの方々はわたくしの友人ですけど……何か問題でもありまして?」
「いやいや、とんでもない。改めまして―――ようこそ”黒の競売会”へ。まずはハルトマン議長にご案内いたしましょうかね?」
「ふふ、議長閣下には後ほど改めて挨拶しますわ。それより出来ればお部屋をご用意してくださる?先程まで商談をしていたので少し休憩し
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