第34話
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オニダスとゼノはその場から離れて去って行き、レンも別の場所を見て回る為にその場から去って行った。一方探索を続けていたロイドとエリィはマフィアが守っている部屋に気付き、その部屋が気になって近づいた。
「―――お客様。申し訳ありません。こちらはスタッフ専用の部屋になっておりまして。」
近付いて来るロイド達に気付いたマフィアはロイド達に近づいて注意した。
「ああ、それは失礼。広すぎて迷ったみたいだ。(マフィアが詰めている待機場所って所か……?)」
マフィアの注意にロイドが頷いたその時、扉の中から何かが動く音が聞こえ
「おい、ちゃんとリスト通りに揃っているんだろうな!?」
「ああ、前半の出品物はそろそろ会場に運び出すぞ!」
さらに扉の中から人の声が聞こえて来た。
「チッ、アイツら………」
声を聞いたマフィアは舌打ちをして扉を睨んだ。
「ひょっとして………出品物はそちらの方に?」
「え、ええ。万が一のことが無いよう我々で保管をしております。オークションで出品されるのを楽しみにして頂けるかと。」
「……ああ、もちろん期待しているよ。――――それじゃあ戻ろうか。」
「ええ、わかったわ。」
そしてロイドはエリィと共にその場に去りかけたが
ミツケテ
聞き覚えのない少女の声が頭に響いてきた。
「え………」
声を聞いたロイドは驚いて振り向き
(………ロイド?)
ロイドの行動が気になったエリィは不思議そうな表情で見つめた。
(いや……ゴメン、何でもない。早くここを離れよう。)
その後ロイドとエリィは別の場所の探索を開始し、さまざな場所を見て周り………その途中でキリカやレクターとも出会って会話をした後オークション会場がどういう所なのか見る為に中央フロアに向かった。
「フン、妙だな。てっきり何か仕掛けてくると思ったんだが………」
「今の所は異常ナシですね。さすがの”黒月”も、ハルトマン議長の顔を潰すような真似はしないんじゃないですか?」
「馬鹿野郎、連中を甘く見るな。”銀”はもちろん、あのツァオも有能すぎて組織の長老どもから疎まれているって噂の切れ者だ。気を抜いていると喉笛に喰い付かれるぞ。」
「は、はい……」
「しかし、今回の競売会は妙な感じがしやがるな………”黒月”以外にも、どこぞの連中がチョロチョロと紛れ込んでいるような………そんな気配がしやがるぜ。」
「え、えっと……それも戦場で培った猟兵としてのカンですかい?」
「………まあな。クク……俺もヤキが回っちまったか。このまま何も起こらずに終わるに越した事はねえんだが………どうにも血が疼きやがる
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