第34話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
くして答えた。
「正面から堂々と入ったって……招待カードはユウナちゃんから貰った一枚しかなかったのにどうやって………」
「クスクス、クロスベル警察に出向すると知った時”こういう事がある可能性も考えて”、知り合いの人から招待カードを一枚譲ってもらったのよ。レン自身にも招待カードは来ていたけど、そっちは他の人に譲っちゃったし。」
「そ、それって……」
「”Ms.L”が持つ伝手か……ハア……俺達が”黒の競売会”の存在を知った時に何で招待カードを持っている事を教えてくれなかったんだよ……」
レンが招待カードを手に入れた経緯を察したエリィは冷や汗をかき、ロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「その時はエリィお姉さんたちはレンが”Ms.L”である事は知らなかったし、それに新人達が協力し合って頑張っているのに、”Ms.L”という”反則技”を使うのは無粋だし、それじゃあロイドお兄さん達は成長できないでしょう?」
「それとこれとはまた、話が別だろう………まあ、レンも競売会に潜入できた事は心強いな。」
「フフ、そうね。レンちゃんはこれからどうするのかしら?特に予定がないのだったら、私達と一緒に見て回る?」
レンの説明を聞いて溜息を吐いた後気を取り直したロイドの意見に苦笑しながら同意したエリィはレンに訊ねた。
「いえ、レンはレンで競売会が始まるまで一人で見て回らせてもらうわ。ワジお兄さんも言っていたように、あまり人数を連れて見て回っていたら目立つでしょうし。」
「それもそうか………――わかった。レン、一人で見て回るのはいいけど今の件みたいな俺達に相談もしないでの独断行動は止めてくれよ。」
「ええ、それじゃあ競売会が始まる頃にまた会いましょう。」
そしてロイド達がレンから離れて別の場所へと向かい、その場にレンが一人だけになるとある人物達が近づいてきた。
「ハハ、まさか本当にこの競売会に潜入するなんてな。中々チャレンジャーなリーダーのようやな?」
レンに近づいてきた人物達――――正装を身に纏ったレオニダスと共にレオニダス同様正装を身に纏ったゼノがレンに声をかけた。
「うふふ、まあロイドお兄さんだからね。――――それよりも今朝連絡した通りに頼むわね?」
「ああ。競売会で不測の事態が起こった際、脱出するお前達の手助けができるように客室に潜んでいるから、何かあればすぐに駆けつける。」
「ま、嬢ちゃん達からしたら俺達の出番が来るような事態にならない方がええと思うけどな。―――そんじゃあ、俺達は”戦前”の腹ごしらえをしてくるわ。」
レンの指示にそれぞれ答えたレ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ